競技
2013/12/09【REPORT スノーボードW杯SBXモンタフォン大会】
ソチへ向けた初戦で藤森10位、桃野が予選5位の健闘
2013年12月7日:スノーボードSBXワールドカップMontafon(AUT)大会
藤森由香10位(予選14位)、桃野慎也41位(予選5位)
オリンピックイヤーの今季を占うワールドカップ初戦Montafon(AUT)大会。予選日は濃いガスと降雪に見舞われ、コース状況の変化の見極めとワックスの選択に悩まされた。女子の予選は翌日に延期が決まり男子のみの開催、桃野慎也選手(北翔大学)は55番スタートでコースコンディションも良くなかった。しかし、降雪と選手が滑走する事でバーン状況が刻々と変化し、スピードに合わせて吸収してジャンプを飛ぶのか、飛ばずに行くのか、他にも多くの選択肢があったが、バンクのライン選択もほぼパーフェクトの滑りを見せ、日本人男子過去最高位の予選5位で決勝進出を決めた。
あくまで翌日の6人ヒートでの結果が全ての競技ではあるが、今後も世界と対等に渡り合える実力の可能性を証明した。6人ヒートとなる翌日のファイナルはレッドビブで第3ヒートに登場。スタートし第1バンクを3位で通過した後のジャンプセクションでイタリア選手と空中で接触し転倒、そのまま6位敗退となった。本人も非常に悔しい内容で終わってしまった。
藤森由香選手(チームアルビレックス新潟)は予選1本目、バンクのラインミスと細かいミスで12位以内に入る事ができず、予選2本目に挑んだ。確実に修正ポイントに対応し2本目の中では2位の順位(カットダウンシステムにより最終順位14位)で決勝に進出した。6人ヒートで行うファイナル1回戦では、怪我により戦線離脱していた強豪選手JACOBELLIS Lindseyらと久しぶりの対戦となった。第2バンクで接触もあったが順当に勝ち上がった。
セミファイナルでは良いスタートダッシュを見せたが、第1バンクでは混戦状態になった。その後、藤森選手は前の選手と同じインのラインではなくベストラインを確実に滑り、前の選手の真後ろにポジションをつけ、風の抵抗を避けてスピードアップする戦略で果敢にパッシングを試みたがゴールでは3位の選手に数10㎝届かず、ビッグファイナル進出はできなかった。スモールファイナルでは第1バンクの混戦から抜け出る事ができずに混戦のままレースは終盤へ。内容の良いレース展開でゴールではトップ4選手が数m以内に入る状態だったが結果は4位。最終順位を10位とした。
次戦はカナダのカルガリーで行われるワールドカップ2戦目レイクルイーズ大会、しっかりと準備をしていきたい。
報告:SBXチームコーチ 五十嵐幸太
スタートセクションから見たコース
スタートセクション
藤森選手(右)と桃野選手
Montafonのスノーボードクロスコース
試合は激しい天気の変化の中で行われた男子予選
予選を5位で通過して決勝へ意気込む桃野選手