競技
2022/08/15【REPORT 第1回スノーボード(スロープスタイル/ビッグエア)教室】オリンピックを目指すための最重要コンテンツにフォーカス!
7月31日~8月4日で今年度第1回目となるスノーボード(スロープスタイル/ビッグエア)教室を開催しました。できるだけ多くの選手が参加しやすいように同内容で東北会場、富山会場の2会場に分けて実施しました。今年の2月に北京オリンピックが終わり、当該競技ではソチオリンピックから数え3大会を終えました。今ではコーススペックも大きくなり、技術力(上手い)だけで勝てる時代は終わりました。そんな状況を加味し、今年度特に重きを置いたのは、オリンピックを目指す選手たちが今後日本代表として選出された際、すぐにでも世界と対等に戦えるような体作りと情報をインストールすることです。
各会場では初日にフィジカルチェックを行いました。普段なかなか自身のフィジカル数値を計測する機会がありません。項目は最小限にしてまずは自身のフィジカル数値を把握しそれを上げること、そしてその体を使ってパフォーマンスをすることが重要になります。
垂直ジャンプの計測
体作りはトレーニングだけではありません。食事も効率的に取りライバル達に差をつけることも重要です。また冬の雪上時や海外での食環境の整わない状況でも、できる限り良い状況でパフォーマンスするために「食べたいもの」だけではなく「食べるべきもの」を考えながら食事や補食を考えられるような買い物実習も行いました。選手達は講師に質問をしながら含まれる栄養素見て補食などを選んでいました。
買い物講習
その他に日本代表選手を目指すうえで非常に重要な内容として、「オリンピックを目指すために」と「選手を支える環境」についての講習を行いました。オリンピックを目指すために大切なのは、まず強化指定選手になる事です。これは強化指定基準や大会派遣基準などをしっかり理解し、それを計画的に満たしていくことが何より重要です。講習ではこれらの説明や目標の立て方についても触れ、各々が思っているより時間がないことなどを実感していました。そしてもう1つ、「選手を支える環境」についてです。ここではチームのオフィシャルスポンサーの事や自身のパーソナルスポンサー、チームメイトや自身を取り巻くあらゆる環境に目を向けて、結果だけではなくたくさんの人や会社が選手の強化の「過程」を応援している事を理解する非常に貴重な機会となりました。
講師の話を聞く選手達
講習中のワークで発表する選手
今年度のtoto教室ではあえてジャンプ練習の時間をなくしました。近年ではジャンプ練習の環境はそれぞれの拠点で整ってきています。そこで個人の環境では整えにくく、かつオリンピックを目指すうえで最重要項目のみに焦点を当てた内容に絞り込みました。どうしても技術練習に目が行きがちですが、冒頭でも触れたように技術力だけで勝てる時代は終わりました。今回参加した選手は継続して、今回都合が合わなかった選手は次回以降ぜひ参加して、皆さんの強化に役立ててほしいと思います。
報告: スノーボード/スロープスタイル コーチ 今井 勇人
運動の特性上、コンテンツ内にマスクを外している場面がございますが、当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもとで実施しております。