競技

2013/08/26

【REPORT スノーボードHPワールドカップ】
平野歩夢、ワールドカップ初出場初優勝

 オリンピックイヤーの開幕戦となるワールドカップがニュージーランドのカードローナスキー場で行われた。オリンピックを見据えた各国の強豪選手達も参戦しレベルの高い試合となった。日本チームからは男子7名女子4名で挑んだ。

 

 女子予選では降旗由紀が高さを出した演技を決め直接ファイナルへと駒を進めた。今季よりC指定に復活した岡田良菜は演技を最後まで決めきれず予選敗退となった。決勝1本目で特大のMcTwistから演技を決めた降旗はアメリカ、中国の強豪勢の中5位入賞を果たし健闘した。

 男子においては今季よりチームに加入した14歳の新生・平野歩夢が1本目から圧倒の演技を決め、予選最高得点で決勝へ駒を進めた。平岡卓は2位、子出藤歩夢も4位で平野を含めた3名が決勝へ進んだ。A指定の青野は予選で2本ともまさかの転倒。予選敗退の結果となってしまった。

 

 翌々日に行われた決勝では、予選では取入れなかったダブルコークを構成に組込み更なる難易度の高い演技構成で臨んだ。決勝では各選手攻めた滑りをするものの、転倒、ミスが多く続発する展開となった。その中、子出藤、平岡、平野共に勝負強い演技を決め、決勝1本目終了時点では1位平野、2位平岡、3位子出藤が位置づけていた。更なる点数の上積みを狙い臨んだ2本目の演技では平岡が更に難易度を上げた演技構成で1位の平野を追いかけるも、僅差で追いつく事ができず2位となった。1本目で1位につけた平野が最終出走者となりWC初出場、最年少で初戦を優勝で飾った。平岡が2位、子出藤が4位と表彰台に日本人2人と4位入賞とこの上ない結果でシーズン最初のオリンピックに向けた大事なWCを終えた。決勝の2本目では日本人選手どうしでの対決となり、非常熱い試合となったと共に今後への期待も伺えた。

 技の構成において、難易度、コンビネーション、高さ、完成度などどれ一つ欠けても点数がでにくくなっており、より精度の高い演技が求められているという事を実感した。これから残された時間の中で、2月のソチオリンピック本番までにできうる準備を進めて行きたいと思う。

 今後もSB HP TEAMへの応援宜しくお願いします。

 

報告/ハーフパイプチーム 治部 忠重

 

男子成績(JAPAN TEAM)

Rank Name
1 Hirano Ayumu (JPN)
2 Hiraoka Taku (JPN)
3 Christian Haller (SUI)
4 Nedefuji Ayumu (JPN)
17 Fujita Kazuumi(JPN)
23 Yoshida Masakaze (JPN)
38 Sato Shuhei (JPN)
41 Aono Ryo (JPN)

女子成績(JAPAN TEAM)

Rank Name
1 Clark Kelly (USA)
2 CAI Xuetong (CHN)
3 Bleiler Gretchen (USA)
4 Liu Jiayu (CHN)
5 Furihata Yuki (JPN)
13 Matsumoto Haruna (JPN)
19 Okada Rana (JPN)
22 Oe Hikaru (JPN)
 

ワールドカップ初出場のスタートを待つ平野歩夢選手

高さのあるスムーズなスピンを決めて初優勝を飾った平野選手

もうひとりの立役者、2位に入った平岡卓選手

スタイリッシュな演技を決める4位入賞の子出藤歩夢選手

今遠征に参加したハーフパイプチーム