競技

2022/10/20

【REPORT 第6回クロスカントリー競技タレント発掘育成事業合宿】

▲第6回クロスカントリー競技タレント発掘育成事業合宿の概要はこちら

国内では今年度4回目となるU20選手を対象とした合宿を長野県野沢温泉村を拠点に10月7日から10月16日まで実施しました。

シーズンインを約1ヶ月後に控える中、ローラースキーを中心とした高強度(Intensity4、Intensity5)インターバルトレーニングを中心に、さらには実践的な状況を取り入れたトレーニングに取り組みました。また基本となるテクニックに集中できるセッションを取り入れることで、それぞれの選手が各ポイントで映像を用いたフォームチェックを行い、自身のイメージと実際の走りとの差を目で見て確認する学習を取り入れました。個々の課題を明確にしてトライアル&エラーを繰り返すことでテクニックの向上を目指していきたいと思います。

合宿7日目にはヒルクライム(7.5km)でのタイムトライアルを実施し、現状のパフォーマンス(発揮されたスピードとテクニックの内容の両面)の確認をしました。レースペースで走ることで今取り組んでいるものがどの程度身についているのか把握でき、更には新たな課題が見つかることを選手に認識させ、レースにつなげていくことの重要さを再確認しました。

タイムレースをスタートする選手達タイムレースをスタートする選手達

今回は野坂トレーナーにお越しいただき、ムービングスキルの講習をしていただきましたが、体の使い方を理解して体現するプロセスを繰り返すことにより、スキーのフォーム獲得につながる股関節と肩甲骨周囲のバランス向上をめざしました。講習後、実際にローラースキーに乗ることでその狙った部位の動きに変化が生まれ、これまで上手くいかなかった部分の原因がわかるなど向上がみられました。多種多様なエクササイズを学ぶことでそれぞれの選手がスキーパフォーマンスの基礎となるフィジカルトレーニングに対する知識を得ることが出来ました。

野坂トレーナーの指導を受ける選手達野坂トレーナーの指導を受ける選手達

また、合宿終盤に小嶋栄養士にもお越しいただき、栄養セミナーを実施していただきました。ワーク1(自分の必要な栄養量の計算)、ワーク2(自分に必要なたんぱく質量の計算)、ワーク3(コンビニで選ぶ昼食)というように選手自身で計算し、考えることで栄養に対する知識を得ることが出来ました。

栄養セミナーで模擬昼食選びをする選手達栄養セミナーで模擬昼食選びをする選手達

今回も指定選手全員が揃った合宿となりましたが、やはり大人数で行うことで互いに競いあいが生まれ、共に学び合う機会が多かったと感じます。合宿を重ねるごとに選手同士のコミュニケーションも取れ、1つのチームになってきたように感じます。中でも大学生の存在が大きく、世界を経験している選手が積極的にトレーニングを引っ張ることで、高校生がそれに続き、内容によっては大学生を突き放すことでチーム内での競争が生まれ、お互いの切磋琢磨のなかで質の高いトレーニングをこなすことが出来ました。引き続き視線の先に世界を意識し続け、世界との距離を確実に、着実に縮めていきたいと思います。

ポールランニングスタート前ポールランニングスタート前

新型コロナウィルス感染症の影響が続く状況下ではありますが、チーム活動へのご理解、ご協力をいただき感謝しております。今後も感染対策に気をつけ、目前に迫ったシーズンに向けて活動を継続していきたいと思います。

妙高山登山前妙高山登山前

報告: クロスカントリーチーム U20担当 恩田 祐一

運動の特性上、コンテンツ内にマスクを外している場面がございますが、当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもとで実施しております。