競技

2022/11/08

【REPORT 第7回クロスカントリー競技タレント発掘育成事業合宿】

▲第7回クロスカントリー競技タレント発掘育成事業合宿の概要はこちら

国内では今年度5回目となるU20,U18選手を対象とした合宿は10月27日から11月1日まで長野県木島平村を拠点に行い、翌11月2日には横浜市スポーツ医科学センターにて体力測定を実施しました。

オフシーズン最後の合宿でしたが、ローラースキーやポールランニングを中心とした高強度(Intensity4、Intensity5)インターバルトレーニングを行い、実践的な状況を取り入れながら取り組みました。また、ノーポールを中心とした基本テクニックの習熟を図るセッションでは、それぞれの選手が各ポイントで映像を用いたフォームチェックを行い、自身のイメージと実際の走りとの差を目で見て確認する学習を取り入れました。個々の課題を明確にしてトライアル&エラーを繰り返し、良いフォームで反復練習をすることでテクニックの向上をめざしていきたいと思います。

合宿後半に良い変化が生まれた中嶋選手合宿後半に良い変化が生まれた中嶋 央二郎おうじろう 選手

木島平合宿最終日にはローラースキーコースでのタイムトライアル(男子10km、女子7km)を実施し、9月に同会場で行われたFISレースとの差(タイム、映像でのフォーム及び体の動き)と現状のパフォーマンス(発揮されたスピードとテクニックの内容の両面)の確認をしました。レースペースで走ることで今取り組んでいるものがどの程度身についているのか把握でき、更には新たな課題が見つかることを選手に認識させることで、レースにつなげていくことの重要さを再確認しました。

昨シーズン世界を経験している山﨑選手昨シーズン世界を経験している山﨑 優風ゆうか 選手

今回も野坂トレーナーにお越しいただき、ムービングスキルの講習をしていただきました。今回はエクササイズを通した講習だけでなく、座学を通しての理論講習もしていただき、エクササイズでは股関節、肩甲帯、体幹を使いこなし片脚荷重をコントロールすることを学び、座学ではカラダを知る、姿勢を知る、動きを知る、の3点について教えていただきました。講習後実際にローラースキーに乗ることで、エクササイズで上手く動かせなかった部位がローラースキーでもイメージ通りに使えていないことがわかり、それぞれの課題、改善点を明確に知ることが出来ました。

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野坂トレーナーによる講習を受ける選手達野坂トレーナーによる講習を受ける選手達

横浜市スポーツ医科学センターでの体力測定では、形態・体組成・筋力・最大酸素摂取量を計測し、現状を数値で知ることが出来ました。春にも同センターで測定を行っているので、春との比較をすることでオフシーズンのトレーニングの出来栄えを確認し、今後の課題も導き出せました。また、選手それぞれに測定結果のフィードバックを行い、課題を明確にしてシーズンに向かう準備を整えました。

ポールウォークによる最大酸素摂取量の測定をする小坂選手ポールウォークによる最大酸素摂取量の測定をする小坂 璃彩りさ 選手

オフシーズン最後の合宿でしたが、参加選手は最後まで変化を恐れずに取り組み、短期間の中でも大きな成長を遂げてくれました。次回より雪上合宿となりますが、良いかたちで雪上へ繋げられたと感じています。シーズンに入ってもこれまで同様の取り組みを継続し、常に視線の先には世界を意識し、確実に、着実に、この世代から世界との距離を縮めていきたいと思います。

木島平ローラースキーコースにて木島平ローラースキーコースにて

新型コロナウィルス感染症の影響が続く状況下ではありますが、チーム活動へのご理解、ご協力をいただき感謝しております。今後も感染対策に気をつけ、良いシーズンとなるよう活動を継続していきたいと思います。

報告: クロスカントリーチーム(U20担当) 恩田 祐一

運動の特性上、コンテンツ内にマスクを外している場面がございますが、当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもとで実施しております。