競技
2013/01/17【REPORT スノーボードHPワールドカップ カッパーマウンテン大会】
寒さとの戦い
アメリカ・コロラド・カッパーマウンテンで開催されたFISスノーボード・ワールドカップ ハーフパイプ第2戦目。1月10日に予選、1月12日に決勝の日程で行われた試合にはジャパンチームからは男子・細川、子出藤、吉田、佐藤、熊崎、藤田、青木の7名と女子・松本、降旗、岡田の3名、計10名で臨みました。
約1年後にソチ五輪を控えた2013シーズン。本大会においても各国の主力強豪選手が数多く参戦してきておりソチ五輪に向けての緊張感を感じる試合となりました。
予選では初戦のニュージーランド大会で2位に入った佐藤が予選2本目で演技を決め予選ヒート3位通過、吉田はこれまで取り組んできたFSダブルコーク1080を組込んだ演技を決め予選ヒート4位で通過し男子2名が決勝へと駒を進めました。女子では年明け前の合宿から調子を上げてきていた松本が力強い演技を決め、激戦の中のヒートを4位で通過しました。決勝の日は朝から気温が−25℃という厳しい条件下の中での試合となりました。
寒過ぎてボードが滑らなく各選手苦戦をしいられる試合運びとなり、佐藤、吉田も1本目の演技を決めたものの点数が想う様にのばせず、巻き返しを図った2本目も果敢に攻めるもスピードを乗せられず本来の演技をできずに悔しい結果となってしまいました。
女子・松本も過去の五輪選手達を相手に予選に引続き力強い演技を試みるも2本とも転倒し決勝の演技を終えました。
今回の様な極限に近い悪条件の中、本来の力を発揮させることができず悔やまれますが、この経験を糧に今後の試合運びに生かして行きたいと思います。
本大会を振返り、男女とも全体的な技術レベルと演技における高さは格段にアップしており、今後五輪本番に向けてやっていくべき事が再確認できたワールドカップでした。次はチーム団結して世界選手権での巻き返しを図りたいと想っております。
この度も多くのご声援ありがとうございました。引き続きHPチーム選手の応援宜しくお願い致します。
報告/ハーフパイプコーチ 治部 忠重