競技
2023/02/13【Report 第5次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】マンモスマウンテンでのワールドカップ参戦
第5次遠征LAAX戦、X GAMESに続く3戦目となるワールドカップが、1月29日~2月5日の期間でアメリカのマンモスマウンテンにて開催され、参戦しました。
チームから参加選手は、平野 流佳 選手、戸塚 優斗 選手、平野 海祝 選手、片山 來夢 選手、重野 秀一郎 選手、冨田 るき 選手、小野 光希 選手の男女合わせて7名の選手。
マンモスマウンテンのハーフパイプのコンディションは、初日はボトムにうねりがあったり難しいコンディションではあったが二日目には改善され滑りやすい環境になりました。
日本人選手7名もコースに比較的合っていて公式練習2日間で良い調整が出来て予選に向けて不安なく臨む事が出来ました。
予選ではハーフパイプのコンディションも更に良くなり、女子選手の予選時は天候も良く滑りやすい環境になっていました。
冨田るき選手が予選を1位、小野光希選手が6位で2人とも決勝に進出する事を決めました。
男子選手の予選時は2本目からかなり風が強くなって難しいコンディションとなりました。
男子選手5名とも1本目から全員演技を決め、戸塚優斗選手1位、平野流佳選手2位、重野秀一郎選手が5位、片山來夢選手6位、平野海祝選手7位で全員決勝進出を決めました。
男女決勝は3本のベストカウントで行われましたが、男子予選の2本目の時より風が強い状況となり風の状況を見ながらスタートしなければ行けない難しいコンディションとなりました。
女子選手では小野光希選手が決勝1本目からCAB720から入るルーティーンでF900、B540、F720、CAB900の演技構成を高さ出しパーフェクトに決めて優勝を決めました。ラークスのワールドカップに続き2連勝となりました。
冨田るき選手もB900から入る演技構成でF900も繋ぎましたが、結果は4位となりました。
今期2勝目の小野光希選手
ボードメンテナンス風景
動作解析白川氏と冨田るき選手のフィードバック
今回の試合で900以上のスピンを高さを上げて2つ入れれたのは成果となりました。2026ミラノ五輪での目標を達成するためには、全体的にベース自体を上げて戦っていく必要性を感じています。課題は1080以上のスピン、縦回転のスピンなどを確実な精度で演技構成に入れて行くことが必要だと思います。
男子選手は、見事SB1080、B900、FW1440、CABW1080、FW1260、Bアーリー540のルーティーンを完璧に高さも上げて決めた、平野流佳選手が優勝を決めました。平野流佳選手もラークスのワールドカップに続き2連勝です。戸塚優斗選手が5位、平野海祝選手6位、片山來夢選手7位、重野秀一郎選手が9位という結果になりました。
連勝の 平野 流佳 選手
内田トレーナーによるケア風景
男子選手はどの選手も高さは他国の選手と比べても上に行っていました。また、アーリー系のトリックやマックツイストなどの他の選手達がやっていない様な技を演技構成に入れれたのも他選手との比較において優位要素になったことと思います。
スピンのバリエーション不足は課題です。更に上に行く為にはスイッチバックサイドのスピンを演技構成の途中で入れれるようにする事とアーリー系のトリックやマックツイストなどの技を高さ出して演技構成に入れて行くことが必要だと思います。他国の選手を圧倒する為にもトリプルコーク1440をいつ入れて行けるかが課題ともなります。
課題をクリアする為には春のトレーニングが大事になるので、チームでも計画に入れて強化を行なって行きたいと思います。
小林トレーナーによるケア風景
移動や環境が変わった中での試合が3試合連戦となり、選手、スタッフの肉体的、精神的な疲労も相当なものとなっています。この様な経験を積み重ねてチームとして強くなっていくことと、気持ちを切らさず選手達のモチベーションを下げない様チームとしてもサポートしていきたく思います。
男女優勝を飾ったマンモスマウンテン戦
スタッフミーティングの風景
この後はすぐカルガリーで最終戦のワールドカップが行われます。
出場する日本人選手達が最高の滑りができる様サポートして参ります。
引き続き応援の程宜しくお願い致します。
報告: スノーボード/ハーフパイプチーム コーチ 村上 大輔
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