競技

2014/12/15

【REPORT フリースタイル】FISワールドカップ・モーグル
遠藤、初優勝逃す!

スピードに乗った滑りで自身2度目の2位と好発進した遠藤選手

「勝った」と思っていただけに喜びも半分

 

 14日、ルカ(フィンランド)で行われたワールドカップ・デュアルモーグル(モーグルから変更)で、遠藤尚選手(忍建設スキー部)は、順調に勝ち上がり、決勝でカナダのフィリップス・マーキスと対戦、サイドバイサイドの激闘が展開された。

 フィニッシュではわずかに遠藤選手が上回り、「初優勝」かと思われたが、わずか1ポイント及ばず、僅差の2位となった。

 西伸幸選手(白馬村スキークラブ)も大健闘した。ベスト16で、昨年の総合優勝者でありソチオリンピックの銀メダリストであるカナダのミカエル・キングスバリー。これまでの実績からいけば西選手が勝つ可能性は極めて低く、多くの関係者がキングスバリーのベスト4進出とみていた。しかし、相手が強くなればなるほど燃えるファイター、西選手はスタートからエンジン全開。スピードコントロールを無視して回転の速いターンが炸裂、第2エアの手前で一歩リード、スピードが落ちないエアで3m以上の大きなリードをつけてフィニッシュした。

 会場は、優勝候補の最有力であったキングスバリーが破れたことでカナダ陣営も戦況を見ていた他国の関係者も一様に驚きの表情を見せていた。

 遠藤選手の2位、そして大きな見せ場を作った西選手の大金星と、オープニングゲームを盛り上げたのはジャパンチームの2人だった。

 

男女合わせて10選手がワールドカップ開幕戦にトライした

 

 

FIS Freestyle World Cup in Ruka

1st Dual Moguls Men

Rank Name Nat
1 MARQUIS Philippe CAN
2 遠藤 尚 JPN
3 BENNA Anthony FRA
7 西 伸幸 JPN
16 吉川 空 JPN
32 堀島 行真 JPN
37 田中 陸也 JPN
40 小林 樹生 JPN

 

1st Dual Moguls Ladies

Rank Name Nat
1 GALYSHEVA Yulia KAZ
2 DUFOUR-LAPOINTE Chloe CAN
3 KEARNEY Hannah USA
7 星野 純子 JPN
15 伊藤 さつき JPN
25 伊藤 あづさ JPN
26 岩本 憧子 JPN