競技
2014/12/22【REPORT スノーボードHPチーム遠征】
結果の出ない試練を感じて
スノーボードHPチームは11月後半よりコロラド・カッパーマウンテンにて今シーズンのシーズンインを行い、手短かな調整ののちワールドカップ(WC)初戦、Dew Tourと2戦を終えました。
今回のWCに向けては現地入りしてから間もない中での試合参戦となり、標高2800mの高地での高地順化をスムーズに進めるべく、コンディショニング、栄養面など試合に向けた準備には細心の注意を払い進めました。
今季WC初戦となった試合には、ソチ五輪代表の平岡卓選手(バートン)、子出藤歩夢選手(日本体育大学)を始め、WC初出場となった片山來夢選手(バートン)、今井郁海選手(上田スキークラブ)の男子選手と女子では大江光選手の全5名で臨みました。
平岡選手が予選でも安定した演技を決め、確実に決勝に駒を進めました。他の選手達に関しては持っている力をある程度は出せたものの、細かな所の詰めが甘く点数をのばす事が出来ず予選敗退という結果となりました。アメリカの選手が多く出ていたレベルの高い試合の中で、今回得た結果として自分達の現状をこの早い段階で知る事ができた事は今後へ向けての課題が明確となり、我々にとっても大きな収穫となる試合となりました。
翌週に行われたDew Tourにはチームから平岡選手、子出藤選手が招待を受け参戦しました。本大会は主催者からの推薦選手のみが出場できる大会であり、アメリカではX Gameに次ぐ大きなスノーボードイベントです。アメリカのトップ選手を中心に出場した本大会でもWC同様に平岡選手が30名の出場者の中から9位で決勝に駒を進め臨みましたが、決勝では不完全燃焼な形で7位という結果で終えました。
2戦を振返り、今後はこれまで以上の技の高さ、精度はもちろん、演技構成のバリエーションを増やし、メリハリのある演技構成の構築が必要と感じました。残りのトレーニング期間において本シーズンの試合に向けた演技構築を進めて行きたいと思っております。
この選手達はここでくすぶっている選手達ではありません。今感じている結果の出せない試練は現実として受止め、必ず今後の選手達、スタッフの糧となり強くなって行く事と信じ引続き強化を進めて行きます。スノーボードHPチームの進化はこれからです。
SBHPコーチ:治部 忠重
WCにて平岡選手の高さ、スタイルのあるバックサイドエアー
Dew Tourにて平岡選手の高さ、スタイルのあるフロントサイドエアー
今回WC初出場となった片山選手と今井選手
テクニカルアドバイザーとしてチームに貢献してくれた村上大輔氏と大江選手 WCにて
選手達の安心感の要となる嶋田トレーナーの現場でのケア
雪上トレーニングの後のクールダウン、コンディショニングトレーニング
日々の滑走におけるギアメンテナンス
JISS栄養近藤氏による栄養サポート。楽しい、美味しい食事風景
毎日行われているチームミーティング風景