競技

2014/10/20

【REPORT アルペン】FIS TD
丸山仁也さんが勇退

 丸山さんは、長野県白馬村出身で、1967年、地元白馬村で開催された全日本スキー選手権大会で滑降、回転、大回転の3種目を制覇、初のアルペン三冠王という偉業と達成した。  1968年にはフルノーブルオリンピックの代表選手にも選ばれ、日本を代表するアルペンのオールラウンダーだった。

 現役引退後、地元白馬の選手強化に携わりながらSAJアルペン委員会に籍を置き、今日まで日本アルペン界の発展に努めた。1981年、FIS(国際スキー連盟)公認大会の開催を機に、FISに活動の場を広げ、1983年にはFISのTDの資格を取得した。FISではアルペンのコース公認委員会とTDワーキンググループに籍を置き、世界の最新情報を導入するなど、日本のアルペン界にとって有益な情報が提供された。

 30年を越えるFISとの交流を通じ、各国のコーチや関係者とパイプを持っていることから、丸山さんの貴重な人脈や知識は今後のアルペン委員会が引き継いで選手強化に結び付けてほしい。

 

丸山仁也さんにFISのディプロマを渡す岩谷アルペン部長

アルペン委員会をはじめ多くの関係者から送られた記念の時計。アメリカ松に文字盤は組木細工のように埋め込まれている。表面には「THANK YOU Mr.MARU 2014」と彫られている

時計の裏面には「SAJ ALPINE COMMITTEE」の文字が彫られている