競技

2023/12/04

【Report 第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征/第2次スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業遠征】

第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征の概要はこちら
第2次スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業遠征の概要はこちら

【第4次スノーボード(ハーフパイプ)遠征】大会シーズンへ向けての最終調整

今回の遠征は中央ヨーロッパに位置するオーストリアのツェル・アム・ゼー、カプルン地方・キッツシュタインホルンにて冬の本格シーズンインを前に練習に専念することのできる最後の機会となります。
この時期のキッツシュタインホルンでは競技スペックのモンスターパイプがシーズン初めから造成され、世界各国の限られた人数のみでハーフパイプエリアを貸し切って練習することができる期間があります。
この機会を利用して、ジャパントップチームも2週間強の日程で雪上トレーニングを行いました。

ハーフパイプ全景
今回の遠征からYONEX社のNEWウエアーをお披露目

トレーニングはおよそ午前9時から午後13時過ぎまで行いました。
その約4時間の間は現地スタッフの運航するスノーモービルが複数台体制で参加者を常にハーフパイプ上部に輸送してくれるという、この上ない環境の中で高効率のトレーニングを行う事ができました。

期間中は天候不順の日も多かったですが、男女ともにコース状況が良い日はリスクの高い技を中心に、視界が悪い日はエアマットを用いた練習やリスクを避けて基礎を固める練習を中心に、それぞれの課題を持ちトレーニングに取り組みました。
またワールドカップシーズン前の最後の遠征との事で、大会において個々の状況を想定したルーティンを組み、技と技のつなぎ方についても選手それぞれと再確認をしました。

冨田 せな 選手の高さのあるF1080
戸塚 優斗ゆうと 選手のスタイリッシュなスピンカット

前回のスイス遠征に続き、今回のオーストリア遠征を経て、個々の選手それぞれが今シーズンを戦うための具体的なビジョンが見えてきたように感じています。

HPS支援で帯同した福田トレーナー
HPS支援で帯同した森田トレーナー

日差しで汗ばむ日も、吹雪で寒い日も、参加者のために最善を尽くして素晴らしい環境を提供していただいた現地スタッフの皆様、ありがとうございました。
ならびに第4次遠征にあたり、いつもスノーボードハーフパイプチームに応援頂いている皆様、ご関係の皆様に心より感謝申し上げます。

報告: スノーボード(ハーフパイプ)チーム 技術コーチ 石崎 たすく

第2次スノーボード競技(HP)タレント発掘育成事業遠征本格的な技術練習の開始

キッツシュタインホルンスキー場(オーストリア)にて、11月11日(土)から11月27日(月)までの約19日間にわたり、ジュニア選手の雪上での本格的な技術練習を目的とした遠征を実施いたしました。

スノーモービル搬送で効率の良いトレーニングができた

今回の遠征では選手としてオリンピック出場経験のある青野令氏を技術コーチとして招集し選手達への指導をして頂きました。
あいにく遠征期間中は天候が良い日は少なかったですが、その中でもシーズン前の課題を一つでも多く達成すべく各選手しっかりと目標を持って日々着実にトレーニングを積むことができました。

ジュニア 村上 広乃輔こうのすけ 選手のDC
ジュニア 清水 さら 選手のライディングショット

青野コーチよりオリンピックを目指すジュニア選手たちに対して技術指導だけでなく、自身の経験をもとにした練習プランの立て方などのアドバイスを頂き、選手達にとって非常に良い機会になったと感じました。

遠征期間中は雪上トレーニング後に宿舎にてコンディショニングトレーニングとセルフケアの時間を設定しコンディショニングに努めました。

今回ジュニアチームの樋口コーチがトレーナー業務をカバーした場面もあった

セルフケアではドクターエア様の製品の使用方法も各選手が慣れてきたこともあり、セルフケアの質が以前より向上したと感じました。
ドクターエア様の情報はこちら(ウェブサイト: https://www.dr-air.com/jp/ja/)

大活躍だったドクターエアケア用品

最後に今回の遠征での振り返りと今後の課題について各選手とミーティングをし今後の課題を明確にし、今遠征を終えました。

23-24シーズンのジュニア選手たちの活躍を期待するとともに、皆様からの応援をお願い申し上げます。

スノーボード(ハーフパイプ)/ジュニアチーム コーチ 樋口 まもる

青野コーチからのコメントオーストリア遠征第1セッション

今回の遠征ではスポットコーチとしてジュニアチームと帯同させて頂きました。
1セッションという短い期間ではありましたが、専属のコーチ陣とあらかじめ選手個々の練習内容を共有し、現地にて選手と確認を行いながら雪上トレーニングを行ないました。
TOPチームと合同合宿という事もあり、ジュニアの選手にとってTOP選手のコンディショニング、雪上トレーニングの向き合い方などを間近で感じることが出来てとても良い経験になりました。

ジュニアチームの技術コーチとして参加した青野コーチ
スタッフミーティング風景
ジュニア選手_宿舎前にて

ジュニアチームの男子選手に関して、やはり若さ故に幅広く技を練習したい選手が多かったので、シーズン前の合宿では幅広く練習するよりも完成度を上げる練習と、大会で勝つための必要な技を絞りエアマットを使い練習を行いました。
女子選手に関しては怪我明けだったのですが、TOP選手に負けない実力を発揮していました。

日本のスノーボードハーフパイプは世界的にレベルが高く、世代交代する為には世界一にならないといけないレベルになっていますが、ジュニアの選手たちの練習に対する前向きな姿勢、攻めの姿勢は確実にトップ選手を刺激していました。今シーズンはユースオリンピックもありとても期待できる選手ばかりでした。

報告: スノーボード(ハーフパイプ)チーム 技術コーチ 青野 りょう

Japan Snowboard HP Teamの今回の遠征の模様、スノーボード・ハーフパイプチームの情報はこちらのインスタグラムでもご覧いただけます。
(Instagram_Glyph_Gradient_RGB@japansnowboardhpteam) • Instagram写真と動画