競技

2015/01/20

【REPORT スキージャンプ】女子ワールドカップ蔵王大会
ソチの金メダリスト、フォクトが制す

 10日、11日、山形県蔵王温泉で行われたワールドカップ女子ジャンプの蔵王大会。ワールドカップがスタートした時から開催している同会場は、当時から出場している選手にはなじみの会場。得意とする選手、苦手とする選手、ざまざまだが髙梨沙羅選手(クラレ)はワールドカップ初優勝を遂げた会場であり、昨シーズンは2戦連勝した蔵王ジャンプ台は得意としている。

 しかし、気まぐれな風に見舞われて2戦中1戦がキャンセルとなり、もう1戦も強風のためたびたびの中断を余儀なくされ、スタッフの懸命なコースメンテナンスもむなしく1本で終了した。

時折横風が吹いて各選手思い切ったジャンプができない中で、優勝を狙っていた髙梨選手も、本来のジャンプを発揮することができず不発のまま7位に沈んでいった。大会はソチオリンピックの金メダリスト、ドイツのカリーナ・フォクトがワールドカップ初優勝を飾ってフィナーレとなった。

 風に泣かさた選手、逆に風を味方に活躍した選手、悲喜こもごもだが、これもジャンプ競技。それにしても厳しい気象条件の中、ゲームを成立させたスタッフの努力には頭が下がる。

 

 

思うようなジャンプができず厳しい表情の髙梨選手。しかしジャンプ自体が悪い訳ではないので、はやくも次のワールドカップ、そして世界選手権大会へ向けて気持ちを切り替えていた

伊藤有希選手も飛距離を伸ばすことはできなかった

降雪、そして風とコロコロ変わる天候にスタッフは必死の作業

風向と風力を見る吹き流しもご覧のとおり真横を向いている

キャンセルとなったゲームでK点オーバーのジャンプを見せた茂野美咲選手

ゲームが中断していても懸命に髙梨選手を応援する応援団

期待の岩渕香里選手も飛距離を伸ばせず茫然としていた