競技

2015/01/26

【REPORT フリースタイル】モーグルチーム遠征
デュアルモーグルで伊藤と吉川が自己最高位を更新

 2015年1月9日~10日、ディアバレー(アメリカ)で行われたワールドカップ第3戦MO、第4戦DMには女子の星野純子(リステル)、伊藤さつき(立命館大学)、伊藤あづさ(チームサンガリア)、岩本憧子(中京大学)、男子の遠藤尚(忍建設スキー部)、西伸幸(白馬村スキークラブ)、吉川空(NISEKO B&J)、堀島行真(岐阜第一高校)、田中陸也(チームサンガリア)、渡辺大晴(関西大学北陽高校)、原大智(チームジョックス)の全11名が試合に参加した。しかし好調であった遠藤尚は、決勝前の公式トレーニングで腰椎を圧迫骨折したため、今後はチームを離れ治療に専念することとなった。

 9日のモーグル競技はそれぞれの選手の成績が振るわず、チームの雰囲気も少し落ちかけていた。しかし10日デュアルモーグルでは若手の伊藤さつきが、第1エアのランディングの処理から吸収のタイミングが合い、ミドルセクションでスピードに乗れたことが勝因となり、7位入賞を果たした。男子は吉川空が焦りからリズムを崩す傾向があったが、今回は相手選手のペースに巻き込まれず冷静に自分の滑りをした結果、自己最高位の11位になった。

 伊藤さつきは試合後、「モーグル競技の予選では第2エアの手前で板を踏みコースアウトしてしまい、悔しい思いをしたが、デュアルモーグルでは気持ちを切り替えて試合に臨んだ。ひとつひとつの滑りを練習と同じように滑ることができたことが、結果に結びついた。相手の選手が誰であっても、落ち着いて自分の滑りができたことはとてもよかった。」と語った。

 デュアルモーグルで11位となった吉川空は「自分の滑りの感覚や体の調子が噛み合わなかったので、いつもと違ったルーティーンに変えた。冷静に作戦を立て、試合を進められたことで勝ち進み、新しい発見ができた。この経験を今までのルーティーンと組み合わせて、自分の力にプラスにしたい。世界選手権が間近となり、今まで積み重ねてきたことを出して常に貪欲に上を狙っていきたい。」と語った。

 上野修コーチは「遠藤の負傷は、チームメイトや私たちスタッフにとっても非常に悲しい出来事であった。しかし気落ちせず伊藤・吉川をはじめ多くの選手が奮闘してくれた。次戦でベストパフォーマンスを発揮出来るよう、準備をして世界選手権に挑みたい。」と述べた。

 日本チームの次の試合は11月18日~19日にクライシュベルグ(オーストリア)においてモーグルとデュアルモーグルの世界選手権に参戦する。

 

報告/モーグルコーチ 小林 茂

 

ワールドカップ・ディアバレー大会モーグルリザルト

男子
【MO】http://data.fis-ski.com/pdf/2015/FS/8335/2015FS8335FRL.pdf
【DM】http://data.fis-ski.com/pdf/2015/FS/8338/2015FS8338FRL.pdf

女子
【MO】http://data.fis-ski.com/pdf/2015/FS/8333/2015FS8333FRL.pdf
【DM】http://data.fis-ski.com/pdf/2015/FS/8337/2015FS8337FRL.pdf