競技

2015/01/26

【REPORT 2015 FISスノーボード世界選手権大会】
HP代表チーム報告

男子:平岡卓5位 片山來夢16位 今井郁海26位 子出藤歩夢29位
女子:大江光4位

 ハーフパイプチームは男子4名、女子1名の計5名で、本世界選手権には全員決勝進出をチームの最低目標として掲げ、男子では表彰台並びに入賞、女子は入賞を目標と設定して臨みました。ハーフパイプは幅が狭く、斜度がある状況でなかなか難しい形状でありましたが、その中でもアメリカ合宿からの良い流れを引継ぎ、日本人選手達は順調に調整を行い予選を迎える事ができました。

 本大会には男女共にアメリカ勢を除き各国のトップ選手が顔を揃え、女子から始まった予選では大江選手が安定した滑りを1本目で決めるものの、決勝6人に残るには油断を許さない状況でありました。予選2本目試技においても高さ、精度を上げて臨み6位で予選を通過し決勝へと駒を進めることができました。

 男子は順調に調子を上げ臨んだ片山選手、今井選手は、予選で細かなミスが出てしまいまさかの予選落ちとなってしまいました。練習通りの滑りを出せれば予選通過の期待が大きかっただけに非常にもったいない試合となってしまいました。その中でも平岡選手は確実な演技を決め順当に決勝へと駒を進めました。

 決勝へは女子・大江選手、男子・平岡選手の2名で臨みました。

 決勝当日は土砂降りの雨の中公式練習が始まる波乱の幕開けとなり、女子・大江選手は予選同様の演技を1本目で決め、2本目、3本目で難易度を上げた構成で勝負に臨み、試技3本目でこの試合に向けて取組んでいたCab720を決め点数をのばし4位入賞。今後に向け高さ、難易度の向上が課題でありますが、本大会においては冷静に自分の演技を完結できた事、取組んでいた技を演技に組込めた事は今後の試合経験への大きな成果を得る事ができました。

 男子においては平岡選手が予選とは演技構成を変え段階的に難易度を上げて行く戦略で臨み、2本目で演技を決めるも点数がのびず、逆転を狙い臨んだ3本目での演技も完結する事ができず5位の結果で終える形となりました。

 今世界選手権においては男女入賞という結果は得る事はできましたが、今後を見据えて行く上で内容はまだまだ改善していくところがある事も浮き彫りとなりました。インパクトのある高さ、演技構成の魅せ方に課題を見出す事ができました。

 2年後の次の世界選手権、3年後の平昌オリンピックでのメダル獲得を目指して課題に取り組み、ひとつひとつ塗りつぶして行くべく強化を進めていきたいと思います。

 この度もハーフパイプチーム選手への多くの応援ありがとうございました。

男子リザルト
http://data.fis-ski.com/pdf/2015/SB/7029/7029RLR0.pdf

女子リザルト
http://data.fis-ski.com/pdf/2015/SB/7028/7028RLR0.pdf

報告者 HP コーチ 治部 忠重

2015世界選手権SB HP日本代表選手

会場となったHP施設(決勝当日)

公式トレーニングにて

今回のサポートスタッフと子出藤選手、片山選手(予選にて)

点数を待つ平岡選手

ダブルコークの一コマ

世界選手権初出場4位入賞 大江光選手(表彰式にて)