競技

2024/02/07

【Report スノーボード(ハーフパイプ)第4回ユースオリンピック冬季競技大会 Winter Youth Olympic Games Gangwon2024】スノーボード競技ハーフパイプ種目 参戦報告

第8次スノーボード(ハーフパイプ)遠征の概要はこちら

2024年1月19日~2月2日の期間、韓国で開催され、嶋﨑 きゅう 選手(福知山成美高校)、山田 琉聖りゅうせい 選手(クルーズ)、工藤 璃星りせ 選手(チームホクトスポーツ)、清水 さら 選手(YAMAZEN ROCK THE KIDS)の4名がスノーボード・ハーフパイプ競技の代表として参加しました。

TEAM JAPAN
オリンピックさながらの競技会場

ユースオリンピックは、競技の結果を競うだけでなく若いアスリートの教育を目的としています。
選手村では各国の文化交流が行われ、空き時間を利用し様々な文化プログラムを体験しました。

選手村内て学ふ選手たち
他競技(カーリング)を応援

選手村からバスで約1時間30分離れた場所のHoengseong Welli Hilli Park Ski Resortが我々の競技会場となります。
競技コースのハーフパイプは斜度が少なく着地のミスによる減速が起きやすい状況のなか、各選手共に約2日間の公式トレーニングで順調に調整を進め、2月2日の試合日を迎えました。

女子では、ともに14歳の 工藤 璃星 選手と 清水 さら 選手が出場しました。
予選は 工藤 璃星 選手 が1位、 清水 さら 選手 が2位で通過し決勝に進みました。
工藤 璃星 選手 は決勝の1回目に予選より難度を上げたF900を含む演技構成を決めて唯一の90点台となる90.75をマークし、今大会の日本選手で3個目となる金メダルを獲得しました。
また、予選2位で決勝に進んだ 清水 さら 選手 は1回目でB900から入る難易度の高い演技構成で、銀メダルを獲得しました。

男子では、ともに17歳の 山田 琉聖 選手と 嶋崎 玖 選手 が出場しました。
予選は 山田 琉聖 選手が3位、 嶋崎 玖 選手 が7位で通過し決勝に進みました。
山田 琉聖 選手は風が強くなってきた状況下でも落ちついた様子でスタートし2回目のランで予定していた演技構成を最後までしっかりと決めて2回目を終えて2位につけました。
そのあと3位に順位を落として迎えた3回目は、最初のエアの着地で失敗して順位を上げることができず、銅メダルを獲得しました。
嶋崎 玖 選手 も3本全てのランで果敢に攻めましたが、着地のミスなどもあり得点を伸ばすことができず9位でした。

前回のユースオリンピックでも男女そろって金メダルを獲得している得意種目で、日本勢は今大会でも男女3人が表彰台に上がる快挙を果たしました。

メダルを獲得した選手たち
全ての色のメダルを獲得
君が代が流れたメダルセレモニー

以下、参加者からのコメントです。

工藤 璃星 選手
今回のユースオリンピックで学んだ事がたくさんあって、初めての経験もたくさんして自分の今後のために必要なことをたくさん経験できてとても良かったです。国際大会も初めてで不安しかなかったのですが、いい結果と経験が出来たのでこれをオリンピックに出た時に活かせればと思いました。すごく楽しかったです!
清水 さら 選手
怪我を抱え万全ではない中での大会参加でしたが、新しい技を入れた自分の演技を通せてよかったです。
まだ課題があるので、これからももっと頑張りたいと思いました。
また、選手村では海外の選手とバッジ交換をしたり、Athlete365のゲームをプレイしたりして、たくさん友達ができてよかったし、楽しかったです。
山田 琉聖 選手
今回ユースオリンピックに出場し、ハーフパイプの同世代だけではなく、違う競技の方とも交流でき、他の大会ではない貴重な体験ができました。
今大会の関係者の方々やボランティアの方々が温かく迎えてくれたこと。たくさんの方々が見てくださって応援してくださったこと。本当に感謝しています。
優勝を目指していたので自分自身としては悔しい結果にはなりましたが、これからのことがイメージできた良い時間でした。
嶋﨑 玖 選手
これまでたくさんの方々に支えられ、今回この最高の舞台に立つことができました。
本当にありがとうございました。
結果は悔しいものになったけれど、最高に楽しい時間でした。
同世代のライダーたちもみんな上手くなっていて、いい刺激をもらいました。
ここから見えた景色、悔しさを糧にしてこれからのスノーボード人生、そしてオリンピックに繋げていきたいです。
山本 恭平 サービスマン
結果は目標にしていた女子の1位,2位、男子の表彰台を叶えることができ大変満足しております。
他国の選手に比べても日本チームは高さもあり、印象強い演技ができたと実感しており、サービスマンとしても納得いく内容だったと思います。
オリンピックはWCやFIS大会と違いセキュリティ強化の面や全種目の選手が一か所に集まる選手村宿泊などから通常の動きができない大会であることを、ユースの選手に早めの段階で理解してもらい、違ったリズムになってもいつもの演技ができるようにと現地についてから説明していました。
特に山競技は移動距離が長く長時間になり疲労が溜まりやすいということやスケジュールがタイトになることもよくあることを伝えました。
今回の選手達は意外にもすぐに受け入れて馴染んでいたように感じました。
山内 聡美 トレーナー
今回トレーナーとして初めてユースオリンピックに参加させていただきました。
世界のトップを目指すユース世代の戦いを間近で見ることができ、とても感動しました。
今回のユースオリンピックで選手たちだけでなく、私たちもスタッフとしても沢山学び、喜び、そして他の国のスタッフや他競技の方々とも沢山交流がもてて良い経験になりました。
真剣にトップを目指す選手たちの体のサポート役として一緒に戦うことができて嬉しかったです。
これからオリンピックで頂点を目指す選手たちの活躍を期待しています!

次はオリンピックを目指す!
閉会式へ参加し、大会を締めくくった

報告: スノーボード(ハーフパイプ) ジュニアチーム コーチ 樋口 まもる

Japan Snowboard HP Teamの今回の遠征の模様、スノーボード・ハーフパイプチームの情報はこちらのインスタグラムでもご覧いただけます。
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