競技
2024/02/21【Report 第3次クロスカントリー競技タレント発掘育成事業遠征】
第3次クロスカントリー競技タレント発掘育成事業遠征の概要はこちら
ジュニア世界選手権、U23世界選手権への参加のため、1月28日から2月13日までスロベニア・プラニツァ遠征を実施しました。また、ジュニア世界選手権代表選手は、U20オフィシャルチームサポーターである株式会社アークコミュニケーションズ様の協賛を受けて、出国前の1月21日から28日まで新潟県妙高市にて事前合宿を実施しました。
ジュニア世界選手権、U23世界選手権の結果は以下の通りです。
ジュニア世界選手権
- 【スプリント・フリー】
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女子 DNF 山本 真優
男子 38位 山口 蓮太、47位 神 幸太朗 - 【20km・フリー マススタート】
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女子 36位 鎌倉 春音、39位 畠山 香恋、44位 小池 梓
男子 12位 山口 蓮太、18位 池田 遼一、28位 串橋 祐次郎、37位 滝沢 育矢 - 【10km・クラシカル】
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女子 35位 鎌倉 春音、36位 畠山 香恋、50位 小池 梓
男子 33位 串橋 祐次郎、36位 池田 遼一、41位 神 幸太朗、52位 滝沢 育矢 - 【ミックスリレー】
- 13位 日本(池田 遼一、 鎌倉 春音、山口 蓮太、 畠山 香恋)
U23世界選手権
- 【スプリント・フリー】
- 男子 35位 笠原 将、39位 小林 皓生、57位 大堰 徳
- 【20km・フリー マススタート】
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女子 22位 本田 千佳、42位 栃谷 天寧
男子 19位 山﨑 大翔、34位 小林 皓生、40位 大堰 徳、47位 笠原 将 - 【10km・クラシカル】
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女子 36位 本田 千佳、42位 栃谷 天寧
男子 25位 笠原 将、42位 大堰 徳、50位 小林 皓生、53位 山﨑 大翔 - 【ミックスリレー】
- 11位 日本(笠原 将、本田 千佳、山﨑 大翔、栃谷 天寧)
マススタートでは、スタート直後に激しい位置取りが繰り広げられます
U20チームは8月のチーム始動時に掲げた目標が、個人戦で大学生15位、高校生30位、ミックスリレーで6位というものでしたが、この目標に到達したのは男子の高校生で12位山口、28位串橋のみでした。目標には到達しませんでしたが、男子の大学生で池田が前半から世界に臆することなく積極果敢なレースを展開し、15位と20.3秒差の18位と健闘。しかし、パワー勝負のスノーコンディションとなったリレーは6位まで3分10秒差の13位ということで、目標の順位に遠く及ばない結果となりました。
20kmフリーで12位になった 山口 蓮太 選手(鶴来高校)※Bib22、18位になった 池田 遼一 選手(東洋大学)※Bib10
U23世界選手権は30位以内に3名(男子20km19位山﨑、10km25位笠原、女子20km本田22位)入ることができましたが、山﨑、本田は前半に先頭集団に着いていけるスピードの強化ができれば更に上位を狙え、笠原は前半から積極果敢なレースを展開できるスピードと気持ちを兼ね備えているので、今後に大きな可能性を感じさせてくれました。しかし、U23の有力選手はW杯参戦の為今レースには不参加であり、大きなチャンスがあったことも踏まえると、やや悔しい結果となりました。
U20、U23男女ともに共通の課題にパワー不足があげられ、世界との差が縮まっていないと感じています。大会期間中盤以降はパワーが必要なスノーコンディションとなり、海外勢とのパワーの差がスピードの差に繋がり、タイムも伸びませんでした。この課題改善は急務であり、体の使い方(ムービングスキル)に加え、最大筋力の向上が必須であり、チームとしてまとまった取り組みが必要だと考えます。
今大会はレース後に出場全選手のスキーをフルオールテストにかけるかたちで検査が行われましたが、W杯チームのサービスマンが駆け付けてくれたおかげでスムーズに事が運び、多くの情報を得ることもできました。しかし、強豪国に比べるとスタッフの数も少なくコーチがサービスマンを兼任する時もあり、選手の指導にあたる時間が大幅に減ったことも事実であり、そのあたりの改善も必要だと感じました。
テント内で検査を行い、検査後はテント外に置かれていきます
自分達は世界のどの位置で走りたいのか。
選手、スタッフ共に今大会で突きつけられた現実と、大きな課題の改善に努め、今年達成できなかった目標に到達できるよう、引き続き努力の継続をしていきたいと思います。
プラニツァ(スロベニア)/Nordic Centerにて
報告: クロスカントリーチーム(U20担当チーフコーチ) 恩田 祐一