競技

2024/03/26

【Report 第1回スキーハーフパイプ選手発掘プログラム】

第1回スキーハーフパイプ選手発掘プログラムの概要はこちら

2024年3月19日と20日に北海道のさっぽろばんけいスキー場にて、スキーハーフパイプ選手発掘プログラムを開催しました。本事業は、スキーハーフパイプに取り組んでいる選手、またはスキーハーフパイプの選手を目指している小学校1年生~高校3年生のジュニアスキーヤーを対象に、技術指導および各種講習を行い、将来的に選手として活動する上で必要な技術、知識を伝達することを目的に実施しています。

第1回目となる本事業は、大きくわけて、雪上技術講習、座学講習、模擬大会の構成となっていいます。1日はナイター営業内に実施しました。講師を担当している強化指定選手が普段から実施しているウォームアップを全員で行うとことから始め、その後、トリックを行う上で必要不可欠なポジションの確認を停止している状態、滑走している状態でそれぞれ行いました。

松浦 透磨とおま 選手(中京大学)と 高橋 佳汰けいた 選手(オセアンスキースノーボードクラブ)によるウォームアップ

その後、ハーフパイプに入り、基本となるポジションを意識して滑走を行いました。また、講師がデモンストレーションを行い、ハーフパイプ内でのポジションやエアの高さを出すために重要な滑走ラインを実際に目の前で参加選手に見てもらいました。

ゲレンデで基本となるポジションを確認する
ハーフパイプに入る前にもポジションを確認する
ハーフパイプを滑走する参加選手

2日目は座学講習から始めました。公認大会におけるジャッジの評価項目を学び、実際の競技会のビデオを見ながらジャッジが見ているポイントを確認しました。その後、午後からの模擬大会の流れを公認大会のチームキャプテンズミーティングの形式に則り、行いました。座学講習後は雪上にて、公式トレーニングの時間内に模擬大会で行うランを講師と参加選手で相談しながら、組み立てました。

模擬大会の公式トレーニング前のウォームアップ

午後は、模擬大会にて1人2本のランを行い、採点はFIS公認資格を保有する審判員が行いました。模擬大会終了後はジャッジによるフィードバックと今後の練習へのアドバイスを参加者一人一人に行いました。最後は、今後選手として活動していく際のパスウェイについて講習を行った後、講師から参加選手に今後の活動に対するアドバイスや想いを参加者に伝え、事業を終了しました。

模擬大会の公式トレーニング中の参加選手
模擬大会の結果発表
ジャッジを担当した 有馬 尉亮やすあき 氏からのフィードバック
講師から参加選手へ今後の練習へのアドバイス

スキーハーフパイプは非常に魅力的なスポーツですが、まだまだ国内における競技者が少ないのが現状です。本事業は国内競技者の増加を目指して行っておりますが、第1回目の札幌の会場における参加選手はすでに大会への出場経験もあり、意欲が高い選手が多い印象でした。また、さっぽろばんけいスキー場はナイターでハーフパイプがオープンしている国内では非常に貴重な会場であり、恵まれた練習環境があります。ぜひこの環境を生かして、この地域から世界で活躍するスキーハーフパイプ選手が増えること期待しています。

報告: フリースタイル ハーフパイプ/スロープスタイル チーム コーチ 高尾 千穂ちほ

集合写真