競技

2015/02/20

【REPORT スノーボードALチーム遠征】
決勝へのステップ、流れに乗り旭川大会へ

 1月3日から2月9日までヨーロッパにて第3次遠征を行いました。

  遠征初戦の1月5、6日Dachstein(AUT)の FISレース(PSL)では、斯波が2位に入る順調なスタートとなりました。続く1月 9、10日Bad Gastein (AUT)のワールドカップ(以下WC)では、9日のPSLでは、竹内29位 家根谷35位、斯波37位、神野40位、吉岡44位、10日のチームPSLでは、斯波&竹内組(JPN1)11位、吉岡&家根谷組(JPN2)28位という結果でした。

本遠征は、ワールドカップ参戦のみではなく、下位の大会に出場してパラレル決勝での勝ち方を学んだり、ポイントを獲得する目的があり、1月16、17日 Goetschen(PSL,PGS)大会にてその目的へトライする予定でしたが、記録的な暖冬による雪不足のため大会はキャンセルとなりました。

 気持ちを入れ替えて、万全の準備にて挑んだLachtal(AUT)世界選手権大会は、22日のPSL:竹内15位、家根谷DSQ、斯波18位 吉岡33位、23日のPGS:竹内3位(銅メダル)、家根谷19位、斯波17位 吉岡20位という結果でした。本大会にて、16位以内の決勝進出者は残念ながら1名のみでしたが、決勝までの差はとても縮まり、数名の選手が予選2本目にラップタイムに近い滑りを発揮できたことは、選手が自身のレベルを確認できたため、今後の大会に自信を持って挑む流れをつかむことができました。

 1月31日のRogla(SLO)WC大会は、大雪のためトレーニングができない日がありましたが、選手には良いリフレッシュとなり、体調と心を整えてレースに挑み、竹内4位、家根谷42位、斯波19位、吉岡DNSという結果でした。遠征最後の2月6、7日のSudelfeld(GER)WC大会では、神野、川口が合流し、女子2名、男子4名にて挑みました。出場した6名すべての選手が予選2本目に通過し、その内の3名(竹内、吉岡、川口)が翌日の決勝に進みました。最終結果は、竹内4位、家根谷18位、吉岡15位、川口16位、斯波20位、神野31位となりました。

 本遠征の各選手を振り返ってみると、竹内の安定した強さは、レースに挑む計画およびすべての準備を周到に行ったことの結果としての現れであり、家根谷、斯波は練習での力を本番で発揮するための取組みを行っており、決勝進出までの百分の数秒の壁を乗り越えるためのメンタルや事前調整が今後の課題であります。吉岡、川口においては、ワールドカップ大会において男子2名が同時に決勝に出場したことは初めてのことで、新生アルペンチームの実力が確実に上がっている証であり、神野は、練習では日本男子選手と引けを取らない滑りができるまで成長して、いつ本番で実力を発揮してもおかしくないという現状です。

 チームとしては、コーチと選手とのコミュニケーションを多く取ることができ、個人/チーム両方での意識改革ができたと思います。基本的な滑りは世界レベルに劣らず、あとは精神面とコンディションを整えて本番で遺憾なく実力を発揮し、決勝にて勝ち上がるというステップをクリアし、最終目的である表彰台を目指します。

 次戦のワールドカップ旭川大会(2月28日、3月1日)では、決勝へ多数の日本人選手が進出して表彰台を狙うよう、ジャパンチーム一丸となって挑みますので、応援のほどよろしくお願い致します。

 今回もアルペンチームを応援していただき、ありがとうございました。

アルペン強化委員 後藤夏樹

インスペクションが終了しスタートの準備(Bad Gastein)

スタートゲートに入り集中している家根谷選手(Rogla)

レースバーンの隣でオフィシャルトレーニング中(Rogla)

他の選手がOFFでもフリーランでイメージ、フィーリングを楽しみながら確認する斯波選手(Flachau)

予選に集中する吉岡選手(Sudelfeld)

決勝進出者のみが体験できるパブリックドローを終えた吉岡、川口選手(Sudelfeld)

決勝進出を決めて笑顔の吉岡、川口選手。ホテルへ戻る車内で(Sudelfeld)

日本人男子2名が決勝の舞台へ。吉岡、川口選手(Sudelfeld)