ノルディック世界選手権大会も前半が終わり、いよいよ終盤に突入する。前半は、なんといってもジャンプ女子、伊藤有希選手（土屋ホームスキー部）の個人戦銀メダル獲得が大きなエポックとなった。

　伊藤選手は、葛西紀明選手が監督を務める土屋ホームスキー部に所属しており、その葛西監督の指導を着実に身に付け、作シーズンからかつての輝きを取り戻していた。それが、世界選手権大会という世界最高峰の大会でみごと開花した。それも「金メダル」に限りなく近い銀メダルだった。

　ジャンプは混合団体でも銅メダルを獲得したが、葛西選手、そしてノルディックコンバインドの渡部暁斗選手（北野建設スキークラブ）もまだメダルは獲得していない、葛西選手は得意のラージヒルを控えており、渡部選手もこのままでは終わらない。大会はいよいよ終盤、両エースを中心にメダル獲得へ猛チャージをかける。

　クロスカントリー、女子10kmフリーで石田正子選手（JR北海道スキー部）がこれまで良績のないフリーで入賞目前の7位と健闘した。フリー走法では日本選手最高となる順位。小林由貴選手（岐阜日野自動車スキークラブ）も同種目11位とこちらも自身初の好成績を収めた。

伊藤有希選手が個人戦でみごと銀メダルを獲得した

髙梨沙羅選手は２本目に素晴らしいジャンプで追い上げたが4位にとどまった。しかし、混合団体では銅メダル獲得に大きく貢献した

女子の出場メンバーが伊藤選手に駆け寄り祝福した

嬉しさと悔しさが入り混じった銀メダル獲得だった

混合団体は髙梨、竹内択選手の活躍で銅メダルを獲得した

クロスカントリー女子10kmフリーで７位と大健闘した石田正子選手の滑り。フリー走法では同競技史上最高ランクとなった

小林由貴選手も11位と大躍進となる成績を残した

前半はいいところがなかった葛西選手だったが得意のラージヒルでは一発を狙う

コンバインドの渡部選手も前半は不完全燃焼だったがこのままでは終わらない

伊東大貴選手もラージヒルにかける。コンディションはよく一発が期待できる