競技
2015/03/20【REPORT アルペン】チーム在籍15シーズン
星瑞枝選手のラストラン
星瑞枝(湯之谷スキークラブ所属)。長野オリンピックが開催された翌年、新潟県・湯之谷中学校2年の時にジャパンスキーチーム・ジュニアBに抜擢されてから連続15シーズン、星選手はジャパン女子チームを引っ張ってきた。チーム在籍15シーズンというのは、世界選手権大会で女子初の5位入賞、ワールドカップ女子初の表彰台に立つなど活躍した川端絵美さんよりも長い。歴代アルペンの女子選手としてダントツの長さである。
その星選手が19日、来年開催されるワールドカップ苗場のプレ大会として開催された全日本スキー選手権大会・大回転をラストランの場として選び、みごと優勝を飾って長い長い選手としての人生にピリオドを打った。
大会にはひと周りも違う選手も出場していたが、競技終了後、選手のほとんどが星選手に駆け寄り「ご苦労様でした」と労った。
初出場した2005年の世界選手権大会では、回転21位と大健闘、将来を大いに嘱望された。しかし、その後、けがとの長い戦いがあり、その大きなハンディを抱えながら必死で世界と戦ってきた。自身の戦いと女子選手のレベルを引き上げたいとの思いもあって、リタイヤすることはまったく考えなかった。その努力が実って2011/2012シーズンにはジャパンチームのトップランクであるAランキング選手となった。
女子選手としてオリンピック、世界選手権大会、ワールドカップの世界3大大会の出場を果たし、全日本スキー選手権大会優勝8回、そしてジャパンスキーチームAランキング選手と、日本女子選手として歴史に残る足跡を残し、2015年3月19日、地元である苗場スキー場で静かに別れを告げた。
「ありがとう星選手」、苗場のレーシングピステにファンの声が響いた。
◇五輪
年度 | 会場 | 種目 | 順位 |
---|---|---|---|
2006 | Torino(ITA) | Slalom | 27位 |
◇世界選手権大会
2005 | Bormio(ITA) | Slalom | 21位 |
Gaint Slalom | 34位 | ||
2009 | Val dlsere(FRA) | Slalom | 途中棄権 |
Gaint Slalom | 途中棄権 | ||
2011 | Garmisch-Partenkirchen(GER) | Slalom | 途中棄権 |
Gaint Slalom | 40位 | ||
2013 | Schladming(AUT) | Slalom | 37位 |
Giant Slalom | 31位 |
◇全日本スキー選手権大会
2001 | 岩手県・雫石町 | スーパーG第1戦優勝 | 湯之谷中学校 |
2004 | 長野県・白馬村 | スーパーG第1戦優勝 | 上越高等学校 |
2005 | 長野県・野沢温泉村 | 回転優勝 | 日本体育大学 |
2011 | 長野県・野沢温泉村 | 回転優勝 | 日本体育大学 |
長野県・白馬村 | スーパーG優勝 | 日本体育大学 | |
2012 | 長野県・白馬村 | スーパーG優勝 | 湯之谷スキークラブ |
2013 | 北海道・札幌市 | 大回転 | 湯之谷スキークラブ |
2015 | 新潟県・湯沢町 | 大回転 | 湯之谷スキークラブ |
◇ジャパンスキーチームの足跡
1999/00 | ジュニアB | 湯之谷中学2年 | 2007/08 | C | 日本体育大学 |
2000/01 | ジュニアB | 湯之谷中学3年 | 2008/09 | C | 日本体育大学 |
2001/02 | ジュニアA | 上越高校1年 | 2009/10 | B | 日本体育大学 |
2002/03 | ジュニアA | 上越高校2年 | 2010/11 | C | 日本体育大学 |
2003/04 | ジュニアA | 上越高校3年 | 2011/12 | A | 湯之谷スキークラブ |
2004/05 | ジュニアA | 日本体育大学 | 2012/13 | C | 湯之谷スキークラブ |
2005/06 | C | 日本体育大学 | 2013/14 | C | 湯之谷スキークラブ |
2006/07 | C | 日本体育大学 |