競技
2024/10/29【Report 第2次スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業遠征】ジュニア選手の飛躍へ:片山來夢氏とともに学んだ世界で戦うための技術と心構え
第2次スノーボード競技(ハーフパイプ)タレント発掘育成事業遠征の概要はこちら
今回の遠征先であるスイスのサースフェー(Saas-Fee)は、ヴァレー州に位置する美しいアルプスの村で、「アルプスの真珠」としても知られています。標高1,800mにあるサースフェーは、氷河に囲まれ、年間を通して素晴らしい景色と多様なアクティビティを楽しめるリゾート地です。特にスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツが盛んで、標高3,600mにあるサース氷河では夏でも滑走が可能なため、多くのプロスノーボーダーやスキーヤーがトレーニングに訪れます。
この場所で約4週間にわたり、ジュニアトップ選手3名を少数で集中したトレーニングを行いました。
今回の遠征では、テクニカルコーチとして、2018年の平昌オリンピックに出場した元ナショナルチーム選手の 片山 來夢 氏を迎え、技術指導だけでなく、今後世界で戦うために必要な考え方や心構え、語学力の重要性など多くのことをジュニア選手に伝えていただきました。そのおかげで、各選手の成長を感じることができました。
片山 來夢 コーチのフィードバックを受ける 工藤 璃星 選手
現在もトッププロスノーボーダーとして世界で活躍する片山氏のアドバイスには、自身の経験や思い、最新の技術理論が含まれており、ジュニア選手にとって非常に貴重な内容でした。
このように、チームの先輩が後進の指導に携わり、技術と経験が継承されていくことは、我々スノーボードハーフパイプチームの強みの一つでもあります。
本遠征でもSBHPチームのオフィシャルサポーターの「コア・テクノロジー株式会社」様、「ドクターエア」様の製品により選手のコンディショニングを支えて頂きました。この場をお借りして感謝申し上げます。
田岡 幸一 トレーナーによるコンディショニングケア
今後もジュニア選手の育成・強化にチーム一丸となって取り組んで参ります。
選手からの合宿参加のコメント
- 村上 広乃輔 選手
- 今回の遠征では今シーズンの目標でもあるバックサイド・ダブルコーク1260の技習得を目標に掲げて臨みました。
途中怪我をしてしまったので、技習得に向けてバックサイドのボトムランや回転の仕方を変えたりと基礎的なトレーニングを行いました。
今回の遠征では自分の課題でもあるバックサイドの悪いところを治したり、ストレッチの大切さを学ぶことができました。
サースフェーには初めて行きましが、いろんな国の選手がいて刺激を受け、楽しかったです。
日頃の行動や発言にも責任感を持ち、応援される選手になりたいと思います。村上 広乃輔 選手
- 清水 さら 選手
- 今回の遠征ではバックサイド900、フロントサイド1080、キャブ1080の技の習得を目標として臨みました。生活面では遅刻せず起きる事を目標としました。
雪上のトレーニングでは朝のコンディションが良い早い状態にF720-C720の練習に取り掛かる事、アラームを少し早くかけることなどを心がけて取り組みをしました。
後半に怪我をして最後まで滑り切ることができなかったので、自分自身としては技術面では50%くらいの達成率かと思います。
初めて行ったサースフェーは標高が高くて、すぐ息があがったので持久力をもっと上げた方が良いと思いました。
途中で怪我をして悔しかったですが、講習を受けて復帰の段階やどれだけ休んだ方が良いのかなどを知れたので、これからも気をつけようと思いました。
今回の遠征では共同生活に必要な事、技術面以外でのストレッチや怪我について学ぶことができました。
コーチで片山來夢さんが来てくれて初めて教えてもらい、一緒に滑りながら教えてもらったりしてわかりやすかったので、また教えて欲しいと思いました。
普段の生活から明るくて話しやすい性格をしてたり、ちゃんと敬意を持って話せる人になって応援される選手になりたいと思います。
私の今シーズンの目標はワールドカップで表彰台に乗る事とフロントサイドダブコーク1080をやる事です。清水 さら 選手
- 工藤 璃星 選手
- 今回の遠征ではまずは怪我をしない様に基礎から始めていく考えで臨みました。滑る前には何が悪かったのか頭の中で整理してから滑ることを心がけ取り組みました。今回のトレーニングを振り返ってみるといろんなグラブやスタイルの取り方に挑戦できたのでよかったです。あとはトラウマだったバグジャンプにも挑戦できて少し自信がついたのでよかったです。練習をコントロール出来ていたと思うので自分の中では90%くらいの取り組みを達成できたと思います。
初めてのサースフェーは街も綺麗でパイプも滑りやすくてすごくいい練習ができました。今回の遠征ではスノーボードの技術だけではなく、共同生活に大事な事や自分では気付けない脳震盪の事なども学ぶことができました。ところどころ失敗してしまうことは合ったけれど今まで以上に周りを見て行動できたところはよかったと思います。
私は応援される選手になる為には元気な挨拶、恥ずかしがらずにいろんな人に話しかけること、笑顔でいる事が必要だと思います。スノーボードの良さをもっと気付いてもらえるように自分も他のみんなもどんどんいろんな滑りを発信することをしていきたいと思います。
今シーズンは男子みたいな滑り方をする事。ワールドでみんなの記憶に残る滑りをして一位になる事。自分から人に話しかけに行くことがほとんどないのでいろんな人に少しでもいいから話しかけて友達を増やす事を目標として行動していきたいと思います。工藤 璃星 選手
集合写真
報告: スノーボード(ハーフパイプ)チーム チーフコーチ(ジュニアチーム担当) 樋口 守
Japan Snowboard HP Teamの今回の遠征の模様、スノーボード・ハーフパイプチームの情報はこちらのインスタグラムでもご覧いただけます。
(@japansnowboardhpteam) 📸Instagram写真と動画