競技

2024/12/02

【Report 第3次スノーボード競技(ハーフパイプ)課題解決型アスリート育成パスウェイ構築支援プログラム遠征】シーズン直前の長期トレーニング!

第3次スノーボード競技(ハーフパイプ)課題解決型アスリート育成パスウェイ構築支援プログラム遠征の概要はこちら

オーストリア・キッツシュタインホルンスキー場を会場にジュニアのターゲットアスリートである 村上 広乃輔こうのすけ(オールアルビレックス)、工藤 璃星りせ(TOKYOインカラミ)、清水 さら(TOKYOインカラミ)、園田 恵吾けいご(オールアルビレックス)、上村 海音みおん(開志国際高等学校)、川原 凜珠りじゅ(キララクエストスノーボードクラブ)の6名が、約20日間にも渡る長期遠征に参加しました。

参加選手とスタッフ

オリンピックメダリストやワールドカップランカーなど多くのトップアスリートが集まるキッツシュタインホルンの会場は、ハーフパイプのクオリティー、エアバック施設、スノーモービルでの運搬など間違いなく世界でも最高のトレーニング環境です。

会場のキッツシュタインホルンスキー場

遠征前半は天候にも恵まれ世界最高の環境の中で選手たちは自らが立てた目標に向けて積極的にトレーニングを重ねました。

雪上トレーニング後もセルフケアやコンディショニングトレーニング、マテリアル講習など今後世界で戦うべく、準備と実践を積みました。

治部 忠重ただしげ ヘッドコーチによるマテリアル講習
木下 正圭まさかど テクニカルスタッフによる映像サポート

シーズン直前で大きな怪我もなくトレーニングを積む事ができた、充実した遠征となりました。

12月から2026年ミラノ・コルチナオリンピック日本代表選考に関わるワールドカップが開幕します。

今回遠征に参加したジュニア選手の中からも厳しい条件をクリアしワールドカップに参戦する選手が複数名います。

今回の遠征で充実したトレーニングを積んだジュニア選手たちの今シーズンの活躍にご期待ください!

報告: スノーボード(ハーフパイプ)チーム チーフコーチ(APW担当) 深澤 健悟けんご

選手からの合宿参加のコメント

村上 広乃輔こうのすけ 選手
最初の1週間は天気に恵まれ目標トリックのバックサイドダブル1260を成功することができました。
大会でルーティンに入れられる位まで完成度を上げることができました。
体の使い方を意識して自分のイメージした滑りをすることができました。
工藤 璃星りせ 選手
今回の合宿では今までとは違って一つ一つ慎重にでも素早く技を仕上げることを意識しました。
もうひとつは技をスタイルを出しながら練習する事を意識しました。
今年は試合が沢山あるので今回練習した事を忘れずに頑張ります。
初めてのオーストラリアはパイプも滑りやすくてスキー場の雰囲気もすごく気に入りました。
ケアの仕方や、コツなども教えて貰ったのでケガしないようにこれからも頑張ります。
清水 さら 選手
今シーズンの大会までの最後の練習であまり技が完成してなかったり、足首の捻挫で思うように練習できなくて焦りもありましたが、いい練習が出来ました。
あまり練習ができていない技を集中的に練習することができたので、自信にも繋がりました。
12月からW杯もあり、大会シーズンが始まるので頑張ります。
園田 恵吾けいご 選手
今回の合宿ではキャブ1260を立つこと、バックサイド900の精度を上げることを目標にして取り組みました。
キャブでは、アールで踏み込んでしまい頭が前に倒れるという癖を治すことを遠征を通して取り組み、キャブ1260に挑戦した際もしっかりと意識することができたので良かったです。
一方で、立つことを目標にしていましたが立つことができずに課題も見つかったので、大会シーズンまでに修正したいと思います。
 バックサイド900は、今までの滑走姿勢を見直し、しっかりと壁に力を伝えて踏み切れるように練習に取り組みました。
新たな発見もあり、意識するべき事も明確になりました。
まだ不安定な部分もあるので、意識すべきことを一本一本しっかりと考えて引き続き練習に取り組みたいと思います。
上村 海音みおん 選手
今回の遠征では一つ一つの技の完成度やスタイルを求めて練習するように心掛けました。
技を仕掛ける前の姿勢をよく確認してエッジのかかり方を気にしたり空中での身体の動かし方で今までと違ったスタイルが取れるようにしました。
今回新しい技にも挑戦して成長できたこともありましたがグラブを長く掴むことができなかったり着地が不安定だったりとまだまだ課題は沢山あるなと感じたので足りていない部分を分析して自分のものにできるようにしたいと思います。
遠征後半では天候の影響もありなかなか思うように練習することができないこともありましたがそんな中でもできることを考えてカービングやボトムランなどいつも以上に意識してみたり回転数の少ない技でもグラブの位置を変えてみたりと工夫して取り組むことができました。

上村 海音みおん 選手のフロントサイドエアー

川原 凜珠りじゅ 選手
今回の遠征では、フロントサイド900・バックサイド900の挑戦を目標に掲げていました。
昨シーズン以来のスーパーパイプということもあり、数日間は基礎から始めましたが、いつもマイペースで時間が足りなくなりがちなので、自分なりにペースアップしながら取り組みました。

前半は天気も良く特に苦手だったバックサイドのボトムラン・回転の仕方を直しつつ、1つ目の目標でもあったフロントサイド900もすることが出来ました。

後半ではあまり天気が良くない日が続いたこともあり、2つ目の目標であったバックサイド900の挑戦が出来ませんでしたが、新しい技に繋がる練習は出来、少し苦手だったバックサイドの技に少し自信がつき自分の中では80%くらいの取り組みができたと思います。

今回初めての海外遠征に参加して初めてのケアを受けたのですが、今、自分がどこが痛いなどを伝えると「ここが原因で痛めている」や「ここをケアすると良くなる」などストレッチだけなくケアの仕方も教えて頂き自分が知らないことを学べました。
滑り終えた後の板のクリーニング・メンテナスなどの講習も、今まで知らなかったことを教わり、より良いコンディションで滑るためにはクリーニング・メンテナスが大事なんだと改めて学べました。
今回の海外遠征では様々なことが学べてすごく良い経験になりました。
これからも遠征で学んだことを生かし、頑張ろうと思いました。

Japan Snowboard HP Teamの今回の遠征の模様、スノーボード・ハーフパイプチームの情報はこちらのインスタグラムでもご覧いただけます。
(Instagram_Glyph_Gradient_RGB@japansnowboardhpteam) 📸Instagram写真と動画