競技

2025/03/24

【REPORT 第2次スノーボード競技(スノーボードクロス)タレント発掘育成事業遠征】~ヨーロッパカップ優勝(櫻井虹太選手)、フランスNC2位(佐藤聖悟選手)~

1月7日(火)から3月1日(土)の期間で、ヨーロッパ諸国をめぐりジュニアチームの遠征を行いました。

選手の集合写真 オーストリアにて

主に大会参戦を目的としていた今遠征ですが、大会の延期や開催会場の変更、キャンセルや新たに追加されたりなど度重なるスケジュール変更があったものの、長期間ヨーロッパに滞在することが出来たおかげで対応することが可能となり、結果的にはジュニアレース5戦・ヨーロッパカップ5戦・FISレース2戦・フランスで開催されたナショナルチャンピオンシップ1戦と、合計13戦の大会に参戦し、1戦1戦が貴重な経験値となるジュニア世代の選手達にとっては非常に多くのレース経験値を積むことが出来ました。

佐藤選手が2位 フランスのナショナルチャンピオンシップにて

その経験値を活かし、各選手がそれぞれの実力を発揮することで、複数回の入賞や表彰台を獲得することが出来ました。フランスで行われたナショナルチャンピオンシップにおいては佐藤聖悟選手が準優勝、イタリアで行われたFISレースでは櫻井虹太選手が2日間連続での優勝など素晴らしい成績を残すことが出来ました。

櫻井選手が二日連続優勝の快挙! イタリア FISレースにて

佐藤選手と櫻井選手は海外遠征での経験値も豊富であり、今年度から新たに加わった強化指定選手達にとっては両選手と雪上トレーニングやそれ以外での生活面などでも様々な場面を共に過ごすなかで色々な事を学び、感じとり、刺激を受けることが出来たのではないかと思います。良い部分をお互いに吸収し合い、チームとして全体的なレベル向上に励んでいきたいと思います。

一方で、コースレベルや大会のカテゴリーによってはまだまだ実力の差が出てしまう大会もありました。海外の選手達と比べてフィジカルの強さはもちろん、特にハイスピードでのジャンプセクションの攻略は、前回の遠征からの課題でもありますがさらに改善していかなければいけない部分であると感じました。スノーボードクロスのジャンプセクションに関して、国内の雪上での練習環境を確保することはまだ難しい部分であるというのが現状ではありますが、バグジャンプなどのオフシーズンのトレーニング施設などを利用し、ジャンプセクションの練習機会を増やすことが大切であると感じました。

選手たちは今後、ワールドカップや世界選手権、ジュニアワールドカップへと参戦予定です。限られた時間のなか、今遠征で得た経験を活かしてシーズンの集大成である国際大会での活躍にむけて準備を進め、チーム一丸となって邁進してまいります。 引き続き選手の応援よろしくお願いします。

報告:スノーボード(スノーボードクロス)チームコーチ 生駒 大祐