競技

2015/07/10

【REPORT 第1次スノーボード競技(アルペン)タレント発掘育成事業】
実戦をイメージした基本滑走技術、体力面の強化

 6/15〜7/4にイタリア ステルビオ氷河にてアルペン育成合宿をおこなわせていただきました。シーズン直前のトレーニングでは、実戦的な内容になったり、どうしても直近のレースに標準を合わせた内容となります。実戦がまだ先となる、時間に比較的余裕があるこの時期は、カーヴィングの基本的なトレーニングを集中して行うことができました。世界で通用するカーヴィングの取得には、滑走技術だけでなく、体力面の強化も欠かすことができません。午前中の雪上でのトレーニングの後は、午後から雪上で必要とされる体の動きを意識しながら、フィジカルトレーニングにも取り組みました。

 今回の遠征は、チームサイズも小さかったので選手、スタッフが一緒に食事を作り、食卓を囲む中で、コミュニケーションも密に取ることができたのではないかと思います。その中で、今回の合宿は基本的なトレーニングであるけれど、「練習の練習」になることなく、実戦をイメージした基本を見直すトレーニングであるということを、選手とスタッフが共有することができたことは非常に良かったのではないかと思っております。

 それは、選手の日々の取り組む姿勢にも表れており、これを遠征後の日々の過ごし方、また次の遠征に繋げていくことが重要だと考えています。この時期に、腰をじっくり据えた基本に立ち戻るトレーニング合宿を行えたことに、totoによる事業助成や、ご理解ご協力いただきました関係各位の皆さまに選手、スタッフ一同感謝申し上げます。

SBAL強化委員 森 治人

 

今回の遠征ではゲート練習はおこなわず、カーヴィングの基本練習に重点をおいた

遠征先のステルビオは氷河のため、リフトはすべてTバータイプのもの

雪上トレーニングの後、午後はフィジカルトレーニングをしっかりおこなった

スキー場の斜面を利用した坂道ダッシュのトレーニング

今回の遠征メンバー、(写真左から)鈴木湧也、植野琴、勇上華子