競技

2015/09/14

【REPORT スキージャンプ】FISサマーグランプリ
髙梨総合優勝、作山も最終戦待たずに決定

 男女のFISスキージャンプ・グランプリは12日、13日の両日、カザフスタンのアルマトイで行われ、女子は髙梨沙羅選手(クラレ)が第4戦でも優勝、最終戦を待たずに総合優勝を決めた。髙梨選手は13日の最終戦でも優勝し、今シリーズ、5戦5勝のパーフェクトとなったが、飛距離も十分出ており、また飛型点も55点を越えて満足いく内容。

 伊藤有希選手(土屋ホームスキー部)も、全5戦とも安定した内容が目立ち、表彰台を外したのは第2戦の4位のみ。2位3回、3位1回という内容は、ワールドカップでも大いに期待できる好調ぶりだ。

 男子の方は、白馬大会で初の優勝を飾った作山憲斗選手(北野建設スキークラブ)が、アルマトイの2戦でも5位、3位と安定した結果を残し、首位をキープ、第12戦終了時点で525点、2位のクランジェ(スロヴェニア)が349点で最終戦(10月27日・ヒンツェンバッハ)で優勝しても届かず、作山選手の総合優勝が決定した。

 第12戦で小林潤志郎選手(雪印メグミルクスキー部)が133メートルを越えるジャンプを2本揃えてグランプ初優勝を飾った。これで小林選手は、総合ランク8位と大躍進、作山選手に次ぐ日本選手2位の好成績。

 若手中心の今回のグランプリ遠征は、このほか原田侑武選手(雪印メグミルクスキー部)、伊藤謙司郎選手(雪印メグミルクスキー部)などいずれも好成績を残している。とくに第11戦では10位以内に、出場した6選手中5選手が10位以内に入るなど、ワールドカップ遠征メンバーへのキップをかけたチーム内での戦いが繰り広げられ、その中で大幅なレベルアップも見られた。あと2か月に迫ったワールドカップで、何人が活躍するか、楽しみなシーズンになりそうだ。

 

 

9/12 女子第4戦 HS-106m/アルマトイ(カザフスタン)

Rank Name Nat 1st 2nd Jud.point Total
1 髙梨 沙羅 JPN 97.5m/65.0 99.0m/68.0 55.0/55.5 246.8
2 ENGLUND Nita USA 99.0m/68.0 91.5m/53.0 52.0/51.0 223.7
3 伊藤 有希 JPN 92.0m/54.0 93.5m/57.0 53.5/53/5 221.7
14 勢藤 優花 JPN 92.0m/54.0 87.0m/44.0 52.0/51.5 191.5
18 岩渕 香里 JPN 89.0m/48.0 90.5m/51.0 47.5/47.0 183.4

9/13 女子第5戦 HS-106m/アルマトイ(カザフスタン)

Rank Name Nat 1st 2nd Jud.point Total
1 髙梨 沙羅 JPN 103.5m/77.0 96.5m/83.0 51.5/55.0 237.1
2 伊藤 有希 JPN 99.5m/69.0 93.5m/57.0 55.5/54.0 227.6
3 SEIFRIEDSBERGER J. AUT 96.0m/62.0 95.5m/61.0 54.0/53.5 219.8
14 勢藤 優花 JPN 88.5m/47.0 88.5m/47.0 51.5/51.0 189.6
17 岩渕 香里 JPN 88.5m/47.0 88.0m/46.0 48.5/46.5 180.2

9/13 男子第11戦 HS-140m/アルマトイ(カザフスタン)

Rank Name Nat 1st 2nd Jud.point Total
1 KRAFT Stefan AUT 125.0m/60.0 130.0m/69.0 54.0/55.0 307.6
2 KRANJEC Robert SLO 123.0m/56.4 135.0m/78.0 54.5/53.5 293.1
3 HAZETDINOV Ilmi RUS 123.0m/56.4 128.0m/65.4 53.5/54.5 292.7
4 栃本 翔平 JPN 123.0m/56.4 133.0m/74.4 52.5/55.5 289.1
5 作山 憲斗 JPN 124.0m/58.2 126.0m/61.8 49.5/53.0 289.0
7 原田 侑武 JPN 127.0m/63.6 125.0m/60.0 54.5/54.0 287.5
9 伊藤 謙司郎 JPN 117.5m/46.5 132.0m/72.6 52.5/56.5 286.5
10 小林 潤志郎 JPN 123.5m/57.3 131.5m/71.7 53.0/52.0 283.3
30 清水 礼留飛 JPN 125.0m/60.0 DNS 53.0 125.9

9/13 男子第12戦 HS-140m/アルマトイ(カザフスタン)

Rank Name Nat 1st 2nd Jud.point Total
1 小林 潤志郎 JPN 133.5m/75.3 134.0m/76.2 55.5/57.0 265.9
2 KRAFT Stefan AUT 133.0m/74.4 130.5m/69.9 55.5/55.0 261.8
3 作山 憲斗 JPN 136.5m/80.7 129.0m/67.2 54.0/54.5 259.7
4 原田 侑武 JPN 133.0m/74.4 136.0m/79.8 55.5/55.5 256.9
7 伊藤 謙司郎 JPN 133.0m/74.4 127.0m/63.6 53.5/54.5 253.9
13 栃本 翔平 JPN 135.0m/78.0 125.5m/60.9 56.0/54.0 248.8

総合順位

女子

Rank Name Nat Point
1 髙梨 沙羅 JPN 500 ※5戦5勝
2 伊藤 有希 JPN 350
3 ENGLUND Nita USA 209
17 勢藤 優花 JPN 63
19 岩渕 香里 JPN 62

男子

Rank Name Nat Point
1 作山 憲斗 JPN 525 1位1回・2位1回・3位3回
2 KRANJEC Robert SLO 349
3 GANGNES Kenneth NOR 342
8 小林 潤志郎 JPN 217 1位1回
11 原田 侑武 JPN 176
13 栃本 翔平 JPN 162
22 竹内 択 JPN 120 2位1回
25 伊藤 謙司郎 JPN 114
38 葛西 紀明 JPN 56
41 伊東 大貴 JPN 53
62 清水 礼留飛 JPN 20
77 佐藤 幸椰 JPN 7