【REPORT スキージャンプ】FISサマーグランプリ竹内優勝、清水2位の好成績

　FISスキージャンプ・サマーグランプリ、アルマトイ（カザフスタン）大会は20、21日に男子第6戦、第7戦、女子第1戦、第2戦が行われ、男子は第6戦で清水礼留飛選手（雪印メグミルクスキー部）が2位、続く第7戦では竹内択選手（北野建設スキークラブ）がみごと優勝を飾った。

　第7戦、清水選手は1本目、飛距離では出場選手中最高の129.5mとマークしたが飛型点とウインドファクターの差でスロベニアのダミアンに2.9ポイント差の2位につけ、2本目、133mのジャンプを決めたが、ダミアンは134mでこれを上回り優勝した。

　4位の竹内選手は1本目124m、11位だったが2本目に138mの大ジャンプを決めて大きくジャンプアップ、好調さを伺わせた。

　続く第8戦、好調の竹内選手が1本目135.5mで2位につけ、2本目、132mと安定したジャンプで逆転優勝を果たした。

　チーム期待の小林潤志郎選手（雪印メグミルクスキー部）は、第6戦で2本ともK点越えの安定したジャンプで5位、第7戦でも1本目6位となる132mと、ワールドカップの代表選手へ一歩近づいた。男子はこの後、9月27日～28日ヒンツェンバッハ（オーストリア／HS-94）、10月3日～4日クリンゲンタール（ドイツ／HS140）の2戦が残されている。

　一方、女子は今回の2戦のみの開催で、2戦とも髙梨沙羅選手（クラレ）が圧勝し、2012年からはじまった女子のサマーグランプリで3連覇を達成した。

　女子はノーマルヒル（HS-106m/K-95m）で行われ、髙梨選手は2戦、4本飛んだジャンプがすべてK点を越える安定したジャンプで、第1戦の2本目、第2戦の1本目は100m越えも記録、今大会で100mを越えたのは髙梨選手だけだった。

　ソチオリンピックで7位入賞と健闘した伊藤有希選手（土屋ホームスキー部）も第1戦ではK点ジャンプをマークするなど3位に食い込んだ。

◆男子
第6戦

Pl	Name	Nat	1st	2nd	Jud.Point	Total
1	DAMJAN Jernej	SLO	129.0m/67.2	134.0m/76.2	55.0/56.5	265.2
2	清水礼留飛	JPN	129.5m/68.1	133.0m/74.4	54.5/55.5	260.5
3	BOYARINTSEV Vladislav	RUS	128.0m/65.4	133.0m/74.4	54.0/55.5	257.8
4	竹内択	JPN	124.0m/58.2	138.0m/83.4	53.5/54.5	250.3
5	小林潤志郎	JPN	125.5m/60.9	130.0m/69.0	53.0/55.0	248.5
10	作山憲斗	JPN	128.0m/65.4	132.0m/72.6	54.0/54.5	243.6
12	栃本翔平	JPN	129.0m/67.2	128.5m/66.3	52.5/54.0	241.2
13	渡瀬雄太	JPN	123.5m/57.3	129.5m/68.1	52.5/54.5	237.4

第7戦

Pl	Name	Nat	1st	2nd	Jud.Point	Total
1	竹内択	JPN	135.5m/78.9	132.0m/72.6	56.5/55.5	277.0
2	DAMJAN Jernej	SLO	137.0m/81.6	131.5m/71.7	57.0/55.0	275.4
3	SJOEEN Phillip	NOR	134.5m/77.1	129.0m/67.2	55.0/54.5	266.9
5	作山憲斗	JPN	131.0m/70.8	126.0m/61.8	54.5/54.0	258.0
8	小林潤志郎	JPN	132.0m/72.6	125.0m/60.0	55.5/54.0	255.2
10	清水礼留飛	JPN	129.0m/67.2	126.0m/61.8	54.0/53.0	249.3
13	栃本翔平	JPN	130.0m/69.0	122.5m/55.5	54.0/52.5	243.2
20	渡瀬雄太	JPN	128.5m/66.3	120.5m/51.9	53.5/52.5	236.5

Standings

Pl	Name	Nat	1	2	3	4	5	6	7	Total
1	SJOEEN Phillip	NOR		18	2	1	1	9	3	382
2	DAMJAN Jernej	SLO		6	14	2	3	1	2	378
3	竹内択	JPN				4	4	4	1	250
5	小林潤志郎	JPN	11	17	13	14	6	5	8	193
10	清水礼留飛	JPN	32	27	21	17	10	2	10	160
16	栃本翔平	JPN				8	9	12	13	103
22	作山憲斗	JPN				26		10	5	76
43	葛西紀明	JPN				10	26			31
43	渡瀬雄太	JPN	43	57	38	33		13	20	31
59	伊藤謙司郎	JPN	35	29	26	24				14

◆女子
第1戦

Pl	Name	Nat	1st	2nd	Jud.Point	Total
1	髙梨沙羅	JPN	101.0m/72.0	98.5m/67.0	55.5/55.5	238.2
2	AVVAKUMOVA Irina	RUS	95.5m/61.0	94.0m/58.0	53.5/53.5	206.3
3	伊藤有希	JPN	95.0m/60.0	92.5m/55.0	54.0/52.5	203.1
8	岩渕香里	JPN	96.0m/62.0	92.5m/55.0	48.0/47.5	194.3
19	渡瀬あゆみ	JPN	86.5m/43.0	83.5m/37.0	51.0/50.0	158.8
20	茂野美咲	JPN	88.0m/46.0	78.0m/26.0	52.5/49.0	153.4

第2戦

Pl	Name	Nat	1st	2nd	Jud.Point	Total
1	髙梨沙羅	JPN	99.0m/68.0	100.0m/70.0	53.5/54.0	240.1
2	ALTHAUS Katharina	GER	93.5m/57.0	93.0m/56.0	54.0/53.5	215.0
3	VTIC Maja	SLO	92.5m/55.0	95.0m/60.0	54.0/54.0	210.3
7	伊藤有希	JPN	91.5m/53.0	87.0m/44.0	53.5/52.5	193.3
12	岩渕香里	JPN	90.0m/50.0	83.0m/36.0	51.0/48.0	178.6
17	渡瀬あゆみ	JPN	80.0m/30.0	85.5m/41.0	50.0/51.0	165.8
19	茂野美咲	JPN	80.0m/30.0	81.0m/32.0	150.2

Standings

Pl	Name	Nat	1st	2nd	Total
1	髙梨沙羅	JPN	1	1	200
2	ALTHAUS Katharina	GER	5	2	125
3	AVVAKUMOVA Irina	RUS	2	8	112
5	伊藤有希	JPN	3	7	96
10	岩渕香里	JPN	8	12	54
17	渡瀬あゆみ	JPN	19	17	26
20	茂野美咲	JPN	20	19	23