10月21日～11月1日の日程でスノーボード競技4種目合同合宿をJISS国立スポーツ科学センターならびにNTC味の素ナショナルトレーニングセンターにて行いました。

AL／報告者：森　治人

本格的なシーズンに入る前のフィールドテストを実施。各選手が春から取り組んできた体力面強化の進捗を確認する機会でしたが、概ね体力向上が見られる結果を得られたことは、継続的な取り組みの成果だと感じています。フィールドテスト後の各選手とのミーティングでは、シーズン中も継続的にフィジカル面のトレーニングを行う意思が全員から聞かれ、その必要性を選手たち自身が感じていました。またチームミーティングでは今シーズンのチームテーマである「心技体を出し切る」にあたり、心＝メンタル面をテーマとし、各選手に１冊以上のメンタルに関する本を読書してくることを求め、その中で各自が実際に取り入れてみようと思うことを発表してもらいました。

その中で、今後の取り組みとして選手全員が「自分で目標設定し、それを自ら達成することで、自信を深めていく」ということがあり、ただ漠然と自信を持ったり過信することなく、日々の積み重ねを自らが達成することで自信につながり、大会で力を発揮できるということを選手たちが感じているのだと実感しました。

SBX／報告者：五十嵐幸太

SBXチームは春から目標にしていたフィジカル基準値の測定と各講習をおこなった。強化チームは春の時点で測定した数値を元に、今回の基準値を個別に設定し、乳酸カーブと体組成、前後ジャンプに挑みました。フィジカルの一定の指標となるもので、各選手が最低限必要なフィジカルのステージアップ、一定の課題をクリアにしてシーズンに挑む有意義な測定となりました。座学に関しては上村愛子氏の貴重な体験談や、どのような環境だったのかを知る事ができ、選手達も興味津々と拝聴している様子が伺えました。メディアトレーニングも選手達の参加型でおこない、ソチに取材に来ていたプロのアナウンサーを相手に具体的な内容でおこなえ、非常に充実した講義でした。他には本格的なシーズンを前にFISのルール変更箇所の確認や、シーズン目標などのミーティングをおこない、迫るシーズンの準備を終えました。

SBS／報告者：今井勇人

チーム全体としてフィジカル基準値測定及び各講習を、強化選手においては乳酸カーブや体組織、一部の選手はメディカルチェックも行いました。SBSチームは春季合宿の時点で基準値をクリアできていない選手も多く、基準値のクリアを最低限の目標として実施しました。各自オフシーズンの自主トレーニングの成果もあり、一部の選手を除きほとんどの選手が大きくクリアし、基礎体力の向上を実感し、フィジカルトレーニングの習慣化の必要性も再認識できる結果となりました。講習に関しては、上村愛子さんの体験談として、フィジカル面の大切さや世界に挑戦する心構えも感じ取れる、非常に貴重な内容だったと感じています。。

メディアトレーニングでは選手達にとって貴重な体験となる実践型の講習で、メディア側から見た選手達の印象や気を付けるべき点などをテキストでレクチャーいただき、それらを踏まえたうえで模擬体験形式を取る、非常にユニークな講習で、選手達も興味深く受講していました。その他、育成選手には個別に面談も行い、具体的なスケジュール等も確認。本格的なシーズンインに向けて有意義な合宿となりました。

HP／報告者：深澤健悟

春季合宿時に測定した基準値を基に、フィジカル測定及び座学講習を行いました。各自設定した基準値をクリアもしくはそれに近づく形で、自主トレーニングの成果を実感。フィジカルの底上げを確認しました。座学講習は全スノーボードチーム合同で、上村愛子さん講演、ならびに現役アナウンサーによる実践的講習が行われました。上村さんの講演では実体験を交えてフィジカルの大切さや心構え、考え方などを学びましだ。

メディアトレーニングでは、実際のインタビュー内容を例に挙げ、まずはテキストで基本的な事を学び、その後実践に移す、という内容の濃い講習であった。両講義共に今後選手達には必要不可欠な内容であり、学んだことをしっかりと自分の物にしてほしいと思います。HPチームでは直後の合宿から本格的なシーズンインを迎えますが、フィジカル面も含めてしっかりとした準備ができ、また選手それぞれの状況も共有することができた充実の合宿となりました。