競技

2015/11/26

【REPORT 第3次スノーボード競技(AL)タレント発掘育成事業】
今シーズンのテーマ「心技体」を出し切る緒戦

 11/1〜21の日程でアメリカコロラド州にてトレーニングとノースアメリカカップに参戦する遠征をおこないました。本遠征より大会参戦を含むより実戦的なものとなり、今シーズンのAL育成チームのテーマである「心技体」を大会で出し切ることを試す機会となりました。

 

 ワールドクラスを目指す選手たちにとって、ただ単に滑走技術を上げるだけでは世界に近づくことはできません。世界で戦えるだけの体力とメンタルがなければ、そもそも滑走技術も上がっていかないのです。春以降取り組んできた体力面の強化や、6月、9月に実施した雪上遠征で滑走技術の向上が見られ、本遠征ではそこにメンタル面の強化をプラスしていくことを最大のテーマに日々のトレーニングに取り組みました。簡単に言うと、練習の練習になるのではなく、より実戦を意識した内容のトレーニングを日々積み重ねることで、大会で実力を発揮できることを狙うものです。その取り組みを始めたばかりですので、正直その精度は低く、まだまだ高めていかなければならないレベルですが、選手たちがやるべき方向性や達成感を持って取り組んでいるように見受けられることは今後に期待できるのではないかと感じています。

 

 遠征中盤には竹内智香選手と合同で雪上トレーニングを行うことができたり、遠征の最後に参戦したノースアメリカカップでは、強化チームの斯波正樹選手が優勝したことを間近に見られたことは、育成選手たちにとって大いに刺激になりました。また、自分たちがやるべきこともより明確になったのではないかと思います。今後の展開としては、今やるべきことを明確にし、それをトレーニングで実行し、さらにそれを大会で出し切るというサイクルをどんどん繰り返す段階にきています。実戦経験を積むだけでなく、経験をどのようにアップデートできるかで、育成選手たちの伸びて行くスピードは変わってくるのではないかと感じており、来月に予定している遠征ではそのスピードが上がることを期待している次第です。

 

 本遠征もtotoによる事業助成や、ご理解ご協力いただきました関係各位の皆さまに、選手、スタッフ一同感謝申し上げます。また、今後ともご支援の程よろしくお願いいたします。

 

報告:ALコーチ 森 治人

 

ノースアメリカカップでのインスペクション

ノースアメリカカップスタート付近

本遠征メンバー(左から)鈴木湧也、豊田亜紗、植野琴、勇上華子、戸田大也、宮澤拓臣

竹内智香選手との合同練習

フィジカルトレーニングでバランスを意識したトレーニング

ノースアメリカカップで優勝した斯波正樹選手の表彰台を囲んで