札幌にサマーシーズンの到来を告げる「札幌市長杯サマージャンプ大会」が2日、3日、宮の森と大倉山ジャンプ競技場で開催された。調整段階のこの時期だが、髙梨沙羅選手（クラレ）は、大倉山での2本目に最長不倒となる130mの大ジャンプを決めるなど、パワー全開でワールドカップ3連覇、そして世界選手権大会個人戦金メダル獲得へ向けて力強いダッシュを見せた。

　一方、男子はノーマルヒルで細田将太郎選手（北翔大学スキークラブ）が、復調のきざしを見せる栃本翔平選手（雪印メグミルクスキー部）を抑えて優勝、ラージヒルでは難病と闘う竹内択選手（北野建設スキークラブ）が2本目にヒルサイズ（134m）に迫る132mと大ジャンプ、着地でも完璧なテレマークを入れて元気なところをアピールした。

　スロー調整の葛西紀明選手（土屋ホームスキー部）だが、ノーマルヒルでは2本目に最長不倒となる100mを記録、順調な仕上がりぶりを見せていた。

■第32回札幌市長杯宮の森サマージャンプ大会　(8/2 HS-100)

■第15回札幌市長杯大倉山サマージャンプ大会　(8/3 HS-134)

圧倒的なジャンプで連勝した髙梨選手。サマージャンプのスタートからパワー全開だ

難病にも負けずラージヒルではみごと優勝を果たした竹内択選手

まだ調整段階の葛西選手だが、ノーマルヒルでは100mの大ジャンプを披露して力の違いを見せた

ノーマルヒルでは細田将太郎選手が2本まとめて優勝した

宮の森でのノーマルヒル男子の表彰式

宮の森でのノーマルヒル女子の表彰式

大倉山でのラージヒル男子の表彰式。竹内選手が健在ぶりを示した

大倉山でのラージヒル女子の表彰式。2本目に130mの大ジャンプで圧勝した髙梨選手はこれで国内戦4戦4勝