競技

2016/01/25

【REPORT 第4次フリースタイル・モーグル遠征】
成長著しい若手男子。原、堀島両選手が躍動

チーム

カナダ・アペックスマウンテンにて

 

 1月23日(土)に、カナダ・ヴァルサンコムにて、FISワールドカップ第3戦モーグル種目が開催され、モーグルの強化指定選手10名が参戦した。

 大会当日は快晴、気温は-15度と冷え込んだが、大会コースには陽が差し当たり体感温度は暖かく、選手は汗がにじむほどだった。大会コースは全長247m、コース傾斜はスタートから第1エアまでは緩く、第1エア後から第2エア前までは少し斜度がきつくなり、第2エア後からゴールまで斜度が一気に落ち込む変則的な傾斜コースとなっていた。コブの形状は平均的で、間隔は不規則に作られていた。ワールドカップのコースとしてはやや難しいコースだった。

 

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ヴァルサンコム大会コース

 

 モーグルチームは1月13日(水)からカナダ・アペックスマウンテンにて、ワールドカップ参戦に向けた練習を実施した。5日間の練習で、十分な時差調整とコンディションを整えて大会に臨むことができた。大会公式トレーニングでは全員身体の動きは良く、コースの癖を上手く攻略できていた。特に男子若手の原大智(チームジョックス)と堀島行真(岐阜第一高等学校)は会心の滑りを本番で発揮し、原は6位、堀島は8位と健闘した。その二人を大会中引っ張っていたのが西伸幸(マンマーノフーズ)だった。予選が6番スタートだった西は、第2エア手前の難しいコブをイメージ通りに攻略して見事なバックフリップ・アイアンクロスを決め、会場を沸かせた。その勢いに原も堀島も、乗ることができた。

 

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初めての3番ビブを付けて臨んだ堀島行真選手

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決勝1で会心の滑りをした原大智選手

 

 上野修コーチは「堀島と原は2大会連続の入賞で、大きな自信に繋がったはず。今後の大会もコンディションを整え、自分の滑りに集中してほしい。その他の選手は今回の課題をしっかり修正し、次の大会に向けて気持ちを切り替えて挑んでほしい」

 6位入賞を果たした原選手は「この度、応援して下さった皆様のおかげで6位に入ることができました。ありがとうございます。今回とても楽しくスキーが滑れたことに、自分の成長を感じることができました。大会の内容は、スーパーファイナルの第2エアで左に飛んでしまい、レーンから少しずれてしまいましたが、ターンはコブにあった滑りができたと思います。次回は表彰台を目指して頑張ります」。堀島選手は「ヴァルサンコム大会が終わり、ルカ大会よりもワールドカップランキングを落としてしまいました。次戦のカルガリー大会では巻き返したいです。」と、それぞれカルガリー大会への意気込みを語った。

 ワールドカップ第4戦はカナダ・カルガリーで1月30日(土)に開催される。

 

報告/モーグルコーチ 城 勇太

 

■試合結果

大会:フリースタイル・ワールドカップ ヴァルサンコム大会(カナダ)

種目:モーグル

日時:2016年1月23日(土)

会場:カナダ・ヴァルサンコム

天候:晴れ  気温:-14℃

 

<成績:男子>

原 大智  (チームジョックス)   6位

堀島 行真 (岐阜第一高等学校)   8位

西 伸幸  (マンマーノフーズ)   12位

四方 元幾 (愛知工業大学)     23位

遠藤 尚  (忍建設スキー部)    24位

吉川 空  (Gas Oneスキー部)   29位

渡辺 大晴 (関西大学北陽高等学校) DNF

 

<成績:女子>

伊藤 みき  (北野建設スキークラブ) 20位

伊藤 さつき (立命館大学)      23位

星野 純子  (チームリステル)    28位