競技
2014/01/22【REPORT スキージャンプ】FISワールドカップ蔵王大会
沙羅フィーバーに沸いた2日間
ワールドカップ札幌大会まで、8戦7勝、3位1回と完璧なジャンプで蔵王へ乗り込んだ髙梨選手。その髙梨選手を見ようと、大会開始2時間以上前から続々とギャラリーが集まってくる。運営スタッフもこれに応えようと懸命の会場整備にあたる。しかし、きまぐれな天候の急変により2日とも2本目キャンセルになってしまった。
第9戦で初の2位になった伊藤有希選手(土屋ホームスキー部)も「2本飛びたかったです」と自身最高となる2位の喜びよりも2本目のキャンセルを残念がった。
その悪コンディンションの中でも髙梨選手は、104mの大ジャンプを決めて会場を埋め尽くした大観衆を喜ばせた。飛びすぎて着地後、背中をついてそのままブレーキングトラックのフェンス近くまで激走してようやく立ち上がり、急ターンして激突を免れた。その間、会場は静まり返り、立ち上がった髙梨選手を見て大きな歓声が沸き起こった。
2日目、天候はさらに悪化、雪が真横に飛び気温は零下11度と冷え込み、選手がスタートエリアで毛布を被ってスタートコールを待つ。キャンセルか続行か、開始時間が10時から10時30分、さらに11時と延期され、そしてようやく11時30分に開始のアナウンスが会場に流れた。そして髙梨選手は1本目、まるで決まっていたかのように誰よりも遠くへ飛び、前日と違ってきっちりテレマークを入れることができた。
天候は吹雪状態となり2本目、数選手が飛んだところで2本目キャンセルとなり、髙梨選手の優勝が決まった。2試合とも2本目キャンセルとなったが、運営サイドの必死の整備がなかったら髙梨選手の2戦2勝もなかったかも知れない。
Jumping Ladiesチームとバスクリン
蔵王大会の前日、ジャンプ女子チームをスポンサードいただいているバスクリン様から、同大会に出場する11選手全員に激励金が送られた。当日、来場できなかったバスクリンの代理店(アサツーディーケー)から本連盟の岡山専務理事に激励金が贈呈され、斉藤ジャンプ部長から各選手に手渡された。
選手たちからは、お礼にジャパンスキーチームのオフィシャルユニフォームとサイン色紙にサインの寄せ書きを書いて贈った。