競技
2016/02/22【REPORT 第3回スノーボード(ハーフパイプ)合宿】
チーム力の形成《団結と連携》
国内においては7年、札幌では11年ぶりとなるワールドカップが札幌ばんけいスキー場を舞台に2月11日〜2月14日の期間で行われました。強化指定選手は前事業のアメリカ長期合宿、試合参戦での調整を経て本合宿へと移行する形となりました。本大会参戦にあたっては開催国の出場枠が与えられており、国内試合で活躍した推薦選手を加えての大きなチームサイズでの参戦となりました。ハーフパイプ競技を行っている我々にとっては現在の活動拠点がほぼ海外中心となっており国内での環境が数少ない状態でありました。この度この様な環境を準備して頂いた事にはただただ嬉しく、選手、スタッフ共に何としてでもこの大会を成功させたいという強い想いで臨みました。
指定選手9名、推薦選手5名、総勢14名の日本チームからのエントリーとなり、それに併せてスタッフも増員しサポートにあたりました。チームとして《団結》《連携》をスタッフのテーマとして掲げ、これまでの遠征や合宿において継続的に進めてきたスタッフ間における取り組みを実践する機会となり、平昌オリンピックを見据えての良いシミュレーションの場として捉え臨みました。天候にも左右されながらの日程ではありましたが、大会運営側の最善の準備、対応によりこの上ない素晴らしいワールドカップとなりました。
選手達においても自国開催だからという特別なことはなくこれまで取組んできた合宿、遠征の流れをベースに淡々と準備を進め、サポートにあたって頂いたトレーナー陣、サービススタッフ陣も選手達との各分野における専門的なコミュニケーションをしっかりと図り試合でのベストパフォーマンス発揮に向けた準備を計画的に行うことができたと思います。
試合においては今季好調の青野令選手が優勝、片山來夢選手が3位に入る結果をおさめる事ができました。結果も然ることながら、試合運び、試合内容共に今後に繋がる成果の高いものとなりました。参戦した選手全員が成長を感じられる素晴らしい大会となりました。来シーズンは平昌オリンピックに向けてより結果の求められるシーズンとなることから、残りのシーズンもしっかりとした土台つくりの為のトレーニングを進めていきたいと思います。
日本国内においての国際大会開催は我々のモチベーション向上にも繋がり、国内においてのスノーボード発展においても大きなチャンスとして捉え、我々が盛り上げる原動力となっていきたいと思っています。この大会を開催して頂いたスキー場様、携わって頂いた関係者の多くの方々に心より感謝いたします。
報告/スノーボード・ハーフパイプコーチ 治部 忠重