競技

2023/02/16

【REPORT 第4次クロスカントリー競技タレント発掘育成事業遠征】

第4次クロスカントリー競技タレント発掘育成事業遠征の概要はこちら

ジュニア世界選手権、U23世界選手権への参加のため、1月21日から2月6日までカナダ・ウィスラー遠征を実施しました。また、ジュニア世界選手権代表選手のうち8名は出国前の1月15日から20日まで長野県上田市菅平高原にて事前合宿を実施しました。

ジュニア世界選手権、U23世界選手権の結果は以下の通りです。

【ジュニア世界選手権】

スプリント・クラシカル

女子
39位 中島 果歩かほ、45位 山本 真優まゆ、49位 山﨑 優風ゆうか、51位 鎌倉 春音はるね
男子
42位 神 幸太朗こうたろう、49位 滝沢 育矢いくや、54位 上田 千春ちはる

20km・クラシカル マススタート

女子
25位 山﨑優風、29位 鎌倉春音、32位 畠山 香恋かれん、36位 山本真優
男子
18位 小池 駿介しゅんすけ、37位 山﨑 大翔だいと、51位 神幸太朗、DNF 滝沢育矢

10km・フリー

女子
25位 鎌倉春音、27位 山﨑優風、32位 畠山香恋、42位 山本真優
男子
19位 山﨑大翔、42位 滝沢育矢、45位 小池駿介、56位 神幸太朗

ミックスリレー

9位
日本(山﨑 優風、小池 駿介、鎌倉 春音、山﨑 大翔)

【U23世界選手権】

スプリント・クラシカル

男子
44位 笠原 しょう

20km・クラシカル マススタート

女子
36位 本田 千佳ちか、38位 小林 萌子もえこ
男子
11位 廣瀬 りょう、29位 笠原将

10km・フリー

女子
38位 小林萌子、DNF 本田千佳
男子
7位 廣瀬崚、49位 笠原将

ミックスリレー

10位
日本(小林萌子、笠原将、本田千佳、廣瀬崚)

マススタートではスタート直後に激しい位置取りが繰り広げられますマススタートではスタート直後に激しい位置取りが繰り広げられます

U20チームは8月のチーム始動時に掲げた目標が、個人戦で大学生15位、高校生30位、ミックスリレーで6位というものでしたが、この目標に到達したのは高校生女子山﨑優の25位のみでした。大学生男子のクラシカルで小池が15位と2.5秒差の18位、フリーで山﨑大が15位と12秒差の19位、リレーは6位まで13秒差の9位ということで、目前に目標の順位を捉えていましたが、それを掴み取ることができませんでした。
しかし、世界に臆することなく積極的なレースを展開したからこそ獲得できた順位でもあり、世界と戦うメンタルを大舞台で発揮できたことは大きな収穫でもありました。8月からこのジュニア世界選手権をめざし、今シーズン最大のターゲットレースとしてトレーニングやレースをこなしてきましたが、チームとして目標達成に至らなかった事実を受け入れ、来年のこの舞台で対等に戦えるよう、今回の手応えと悔しさを忘れずトレーニングを継続していきたいと思います。

レース前日にスキーテストを行う小池駿介(左)神幸太朗(右)レース前日にスキーテストを行う小池駿介(左)神幸太朗(右)

U23世界選手権は廣瀬が一桁順位を獲得し存在感を示しましたが、全体的には世界との差を感じる結果となりました。ミックスリレーも含め男子の廣瀬、笠原は積極的なレースを展開することができましたが、女子の小林、本田はスタート直後に集団から離されてしまい、勝負となる後半までレースを展開することができませんでした。廣瀬、小林、本田はユニバーシティゲームズからの連戦ということもあり、海外転戦中のコンディショニングは難しかったと思いますが、U23の有力選手はW杯参戦の為今レースには不参加であり、大きなチャンスがあったことも踏まえると、惜しい結果となりました。

ジュニア世界選手権、U23世界選手権共に、平地〜下り区間やラストスパートでの走りの切り替えで強豪国に遅れをとっていました。コースは前半が上り基調、後半が平地〜下り基調となっており、レースを振り返ると日本選手は後半の平地~下り区間での遅れが大きいことがわかりました。ダブルポーリング走法を多用するため、パワー不足が顕著に表れた形となりましたが、この課題の改善は急務であり、ここが改善されることで確実に世界との差が縮まってくると思います。

自分達は世界のどの位置で走りたいのか。
選手、スタッフ共に現状に満足することなく課題改善に努め、表彰台争いに絡めるようにしていきたいと思います。

TCMは初日のみ対面式で、2日目以降は全てオンラインで行いましたTCMは初日のみ対面式で、2日目以降は全てオンラインで行いました

強豪国に比べると決してスタッフの数が多いとは言えませんでしたが、その中でもW杯チームのサービスマンが駆け付けてくれたおかげでスキーの仕上がりは良く、選手の走りの後押しをしてくれました。
しかし、コーチがサービスマンも兼任するため、選手の指導にあたる時間が大幅に減ったことも事実であり、そのあたりの改善も必要だと感じました。

ウィスラー・オリンピックパークにてウィスラー・オリンピックパークにて

新型コロナウィルス感染症の影響が続く状況下ではありますが、チーム活動へのご理解、ご協力をいただき感謝しております。今後も感染対策に気をつけ、来シーズンへ向けて過ごしていきたいと思います。

報告: クロスカントリーチーム(U20担当) 恩田 祐一

当事業はSAJ感染対策ガイドラインのもとで実施しております。